Windows 7をインターネットに接続できないときにはどのような対処法があるのだろうか。この記事では、Windows 7をインターネットに接続できない場合の原因と、ネットワーク設定やモデム、ルーター、ケーブルなどの確認などの対処法について詳しく解説する。
【Windows 7】インターネットに接続できないときに考えられる原因は?
Windows 7がインターネットに接続できないときには、どのようなことが原因として考えられるのだろうか。Windows 7がインターネットに接続できない場合の原因は、特定できる場合もあれば特定できない場合もある。
ケーブルの接続に原因がある場合、Windows 7のネットワーク設定に原因がある場合、モデムやルーターに原因がある場合など、さまざまな原因が考えられる。また、原因不明で原因を突き止められないこともある。
原因がわかっている場合には、その部分だけを対処すればいいが、Windows 7の場合にはインターネットに接続できない原因が不明であることも多い。この記事では、Windows 7がインターネットに接続できないときに試してみた方がいい対処法について詳しく解説する。
【Windows 7】インターネットに接続できないときの対処法
実際にWindows 7がインターネットに接続できない場合の対処法について見ていこう。原因が特定されている場合には、その原因に対応する対処法からまずは試していこう。インターネットに接続できない原因がわからない場合には、順番に対処法1から試していこう。
【対処法①】ネットワーク接続環境を確認する
まずはWindows 7が正しくインターネットに接続されているか、ネットワーク接続環境を確認してみよう。ネットワーク接続環境とは、コントロールパネルのネットワーク接続でインターネットへの接続状況を確認できる画面である。
この画面で、ネットワーク接続が「無効」と表示されている場合には、Windows 7はインターネットに接続していないことを意味する。まずはネットワーク接続が「有効」となっているかどうかを確認してみよう。ネットワーク接続環境の確認方法は次のとおりである。
1.Windows 7の「スタート」から「コントロールパネル」を開く
2.「ネットワークとインターネット」の「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックする
3.「ネットワーク共有センター」の中の「アダプターの設定の変更」をクリックする
4.有線LANの場合には「ローカルエリア接続」を、Wi-Fi接続の場合には「ワイヤレスネットワーク接続」を確認する
「ローカルエリア接続」もしくは「ワイヤレスネットワーク接続」が「無効」となっている場合には、Windows 7はインターネットに接続されていない。該当する方のアイコンを右クリックして「有効」をクリックすると、インターネットに接続される。
【対処法②】ケーブル/モデム/ルーターなどハードウェア環境を確認する
Windows 7をインターネットに接続するためには、自宅やオフィスにインターネット回線を引いてPCと接続する必要がある。インターネット回線に接続されたモデムを、PCとLANケーブルで接続したり、Wi-Fiルーターを接続してWi-Fi接続したりする。
モデムやルーターとPCを接続するLANケーブルや、インターネット回線への入口となるモデム、Wi-Fi接続のためのルーターに何らかの問題が生じて、インターネット接続ができない状態になってしまうことがある。LANケーブルやモデム、Wi-Fiルーターの確認をしてみよう。
モデムとPCやWi-Fiルーターを接続するためのLANケーブルがしっかりと差し込まれているか確認してみよう。LANケーブルが抜けていたり、途中で断線してしまいインターネット接続が途切れてしまうこともある。LANケーブルの見た目は問題がなくても、内部や接続部分で断線していることもある。LANケーブルを抜き差ししても直らない場合には、LANケーブルを新しいものと交換してみよう。
LANケーブルを抜き差しするときには、必ずPCとモデムやルーターの電源を落としてから行おう。先にPCの電源を落としてから、モデムやルーターの電源を落とす。それからLANケーブルの抜き差しを行う。
抜き差しをしたあとで電源を入れる時には、モデムやルーターから電源を入れて、PCの電源を入れる。その後、インターネット接続ができるようになったか確認してみよう。
LANケーブルの抜き差しや交換では直らない場合には、モデムやルーターに問題がある可能性がある。インターネット回線を契約しているプロバイダーに相談してみよう。
【対処法③】ソフトウェア環境を確認する
Windows 7がインターネットに接続するためのソフトウェア環境が整っているかも確認してみよう。具体的には、IPアドレスが取得できているか、ネットワークアダプターが認識できているか、といったところを確認する。
ーIPアドレスが取得できているか
IPアドレスの確認は次の手順で行う。
1.Windows 7に管理者権限を持つアカウントでログインする
2.「スタート」から「アクセサリ」>「コマンドプロンプト」とクリックする
3.コマンドプロンプトの画面に「ipconfig /release」と入力してEnterキーを押してIPアドレスを解放する
4.コマンドプロンプトの画面に「ipconfig /renew」と入力してIPアドレスを再取得する
これでインターネットに接続できるようになったか確認してみよう。
ーネットワークアダプターが認識できているか
ネットワークアダプターとは、PCをインターネットに接続させるための部品のことである。これが認識されていないと、インターネットに接続できない。ネットワークアダプターが認識できているか確認する方法は次のとおりである。
1.Windows 7の「スタート」をクリックする
2.「コンピュータ」を右クリックして「プロパティ」をクリックして「システム」を開く
3.左サイドバーで「デバイスマネージャー」をクリックする
4.デバイスマネージャーの「ネットワークアダプター」の「▷」をクリックする
5.インターネット接続できないアダプターを右クリックして「プロパティ」を開く
6.「ドライバー」のタブを開く
7.「無効」と表示されているか確認する
「無効」と表示されているのは、有効なアダプターを無効化するという意味である。アダプターは有効となっていて、認識されている。「有効」と表示されている場合には、現在無効であるという意味なのでクリックして「無効」に変更する。
【対処法④】ブラウザの設定を確認する
PCは正しくインターネットに接続されているが、ブラウザがうまく動作しないことで、インターネット接続ができないと勘違いしてしまうこともある。ブラウザの中でもIE11が特に問題を生じやすいので、IE11の対処法をいくつか解説する。
ー閲覧履歴を削除する
IEの閲覧履歴を削除することでブラウザの動作が正常に戻ることがある。閲覧履歴の削除方法は次のとおりである。
1.IE11の画面の右上の「ツール(歯車のアイコン)」をクリックする
2.「セーフティ」>閲覧履歴の削除と開く
3.「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」「クッキーとWebサイトのデータ」「履歴」にチェックを入れて「削除」をクリックする
ー保護モード・拡張保護モードを無効化する
IE11の保護モードと拡張保護モードが原因でWebサイトの閲覧がうまくできないことがある。次の手順で無効化してみよう。
保護モードを無効化する手順
1.IE11の画面の右上の「ツール」をクリックする
2.「インターネットオプション」をクリックする
3.「セキュリティ」のタブを開く
4.「保護モードを有効にする」からチェックを外して「OK」をクリックする
拡張保護モードを無効化する手順
1.IE11の画面の右上の「ツール」をクリックする
2.「インターネットオプション」をクリックする
3.「詳細」のタブを開く
4.「拡張保護モードを有効にする」からチェックを外して「OK」をクリックする
どちらの操作も、無効化したあとでブラウザを終了してPCを再起動しよう。
【対処法⑤】ウイルス対策ソフトの設定を確認する
ウイルス対策ソフトのファイアウォールの設定が原因でインターネット接続ができない状態になることがある。いったんPCにインストールされているウイルス対策ソフトを停止した状態でインターネット接続ができないか確認してみよう。
もしも、ウイルス対策ソフトを無効化してインターネット接続ができるようなら、ウイルス対策ソフトの設定を確認してみよう。設定方法はウイルス対策ソフトのマニュアルを確認するか、メーカーへ問い合わせてみよう。
【対処法⑥】システムの復元をする
システムの復元とは、PCが正常に動作しているときに復元ポイントを作成しておき、その時の状態に戻すことで、PCのシステム的な不具合を解決する方法である。インターネット接続ができていた状態のWindows 7の復元ポイントを作成していた場合には、システムの復元を行うことで、インターネット接続が復活する可能性がある。
なお、この方法は復元ポイントを作成していなければ使えないので注意しよう。復元ポイントを作成してある場合の復元方法は次のとおりである。
1.Windows 7の「スタート」から「コンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を開く
2.左サイドバーで「システムの保護」をクリックする
3.「システム復元」をクリックする
4.「システムファイルと設定の復元」が開くので画面の手順にしたがって操作する
【対処法⑦】BIOSを初期化する
BIOSとは、PCのハードウェアやキーボード、マウスなどの周辺機器を制御するためのソフトウェアである。PCの電源を入れると、Windowsが起動する前に起動して、PCを動かすための最も基本的な設定を行う。
インターネットへの接続に限らず、PCに何らかの不具合が生じた場合には、BIOSを初期化することで解決することが多い。BIOSはハードウェアの設定情報をリセットするためのもので、ハードディスクには影響しない。Windowsの設定や保存したファイルには影響しないので安心しよう。
BIOSの初期化方法は、PCの機種やメーカーによって異なる。PCのマニュアルなどで確認してから実施しよう。
【対処法⑧】パソコンの再セットアップを行う
BIOSの初期化を行ってもWindows 7がインターネットに接続できない場合には、パソコンを再セットアップしよう。再セットアップとは、ハードディスクの内容を消去して完全に初期化することである。購入時の状態に戻すことで、さまざまな問題を解決できる。
なお、保存したファイルなどはすべて削除されてしまうので、重要なデータは事前にバックアップを取っておくようにしよう。また、インターネットへの接続情報や、PCを複数で使用している場合のログイン情報もすべて消えてしまう。ログイン情報などを控えておこう。
Windows 7の再セットアップ方法は、PCのメーカーごとにインストールCDやセットアップ用CDなどが用意されている。お使いのパソコンのマニュアルに従って、セットアップを進めていこう。
【対処法⑨】放電する
PC内に電気が滞留してしまうと、動作に不具合を生じることがある。PC内に滞留している不要な電気を放電することで、インターネット接続ができるようになる可能性がある。放電方法は、デスクトップおよびバッテリーを取り外せるタイプのノートPCと、バッテリーを取り外せないタイプのノートPCで方法が異なる。それぞれの放電方法は次のとおりだ。
ーデスクトップおよびバッテリーを取り外せるタイプのノートPC
次の手順で放電する。
1.PCの電源を切る
2.ACアダプターや周辺機器、バッテリーをすべて取り外す
3.数分放置したあとで再度ACアダプターや周辺機器、バッテリーを接続して電源を入れる
ーバッテリーを取り外せないタイプのノートPC
バッテリーを取り外せないタイプのノートPCの放電方法は機種によって異なる。機種によっては放電できないものもある。PCのマニュアルで放電方法を確認しよう。