Windows 10で画面(ディスプレイ)に映る画像や映像が白っぽいことがある。白っぽいと見にくいこともあるがどのような対処法があるのだろうか。この記事では、Windows 10の画面が白っぽいときの原因と対処法について詳しく解説する。
【Windows 10】画面(ディスプレイ)が白っぽくなる原因は?
Windows 10の画面に黒系の画像や映像を移しているはずなのに、全体に白っぽく映ることがある。画面が白っぽくなる原因はいくつか考えられるが、よくあるものがグラフィックボードの設定である。
グラフィックボードの設定でダイナミックレンジをフルレンジに設定していないと、ディスプレイに映る画面が白っぽくなってしまうことが多い。ディスプレイのダイナミックレンジとはディスプレイで表示できる色の明暗の差のことである。
現在のパソコンなどで出力される色は0の黒から255の白までの数字で表現される256色だが、グラフィックボードの設定で使える色の数が限定されていることがある。
ダイナミックレンジの設定で例えば10から230までと限定されていると、黒が本来の0ではなく白よりの10が使われる。そのために画面の映り方が白っぽくなってしまうことがある。
その他に考えられる原因としては、明るさセンサーやディスプレイの寿命も考えられる。
明るさセンサーはパソコンを利用している場所の明るさに応じてディスプレイが自動で明るさを調整する機能である。周囲の明るさを感知するセンサー部分に直射日光が当たっている場合には、画面が明るめに調整されてしまい映り方が白っぽい感じになってしまう。明るさセンサーが搭載されているディスプレイはセンサーに当たる光の強さを調べて置き場所などを調整してみよう。
また、ディスプレイが寿命となり内部の配線の断線などが起こると白っぽくなってしまうことがある。その場合には思い切って買い替えるしかないだろう。
明るさセンサーや寿命が原因だと考えられない場合には、グラフィックボードの設定を変更してみることで白っぽい感じが直ることが多い。グラフィックボードの設定を見直してみよう。
【Windows 10】画面(ディスプレイ)が白っぽいときの対処法
それでは、Windows 10の画面が白っぽいときのグラフィックボードの設定を見直す対処法について見ていこう。今回は、NVIDIAのグラフィックボードの設定を変更する対処法について解説する。
他のメーカーのグラフィックボードが搭載されているパソコンでも、同じような方法でメニューを開いて、設定を変更できると思うので確認してみよう。
【手順①】メニューを表示し「NVIDIAコントロールパネル」を開く
まずは、グラフィックボードの設定を変更する画面を表示する。Windows 10のデスクトップのなにもないところで右クリックして、右クリックメニューを表示する。
他社製のグラボをお使いの場合も、右クリックメニューの中にグラボの設定を変更させる項目があるはずなので確認してみよう。
【手順②】「ディスプレイ」の中の「解像度の変更」を選択
NVIDIAコントロールパネルが開いたら、左ペインでダイナミックレンジの設定を変更できる場所を開く。
【手順③】「出力のダイナミックレンジ」を「フル」に設定
「出力のダイナミックレンジ」というところを「限定」になっていないか確認する。「限定」になっていることが確認できたら変更する。
【手順④】「適用」をクリックして画面を確認する
その後、変更を適用しよう。
すると変更が適用されて画面の色味が変わるはずだ。変更後の画面を確認して、白っぽい感じがなくなったか確認してみよう。なお、この設定を変更しても白っぽいのが直らず、明るさセンサーも原因でなければ寿命の可能性が高い。ディスプレイの買い替えを検討しよう。
※サムネイル画像(Image:Thannaree Deepul / Shutterstock.com)