小型のモバイルノートパソコンやタブレット型パソコンを利用して、カフェなどで仕事している人をよく見かける。いかにもデキるビジネスマンという雰囲気だが、実際は「画面が小さすぎて、ExcelやWordが使いにくい!」と思っている人も多いだろう。そこで、少しでも画面を広く使って作業できるように、表示設定を変更する方法を知っておこう。
リボンは操作に必要だが邪魔になることも…
(Image:Shutterstock.com)
ExcelやWordなどのアプリは、ウィンドウ上部に「リボン」と呼ばれる部分がある。リボンにはさまざまなコマンド(メニューやボタン)が用意されており、その中から必要な機能を呼び出せる仕組みになっている。
Excelのウィンドウ上部にある「リボン」。表示サイズが大きいため、小型のノートパソコンなどで画面が狭い場合は、邪魔になることもある
使わないときはリボンを非表示にしよう
リボンはExcelやWordなどの操作に欠かせないが、常に表示したままだと邪魔になることもある。特に、パソコンのディスプレイが小さい場合、リボンが画面全体に占める割合が大きくなり、文書を表示する領域が狭くて作業しづらくなる。そこで、使っていないときはリボンを非表示にして、必要なときだけ表示するとよい。そうすれば文書を表示する領域が広くなり、作業効率のアップにつながるはずだ。
リボンの表示/非表示を切り替えるには、「リボンの表示オプション」を利用する。ここではExcelを例に説明するが、WordやPowerPointなどの場合も手順は同じだ。
ウィンドウの右上にある「リボンの表示オプション」(右から4番目のボタン)をクリック。表示されるメニューから、好みの表示方法を選択する
リボンの表示オプションは、「タブとコマンドの表示」(デフォルトの状態)のほか、「タブの表示」「リボンを自動的に非表示にする」の3種類から選択できる。「タブの表示」を選んだ場合、リボンがタブ部分だけを残しで折りたたんだような状態になる。「リボンをできるだけコンパクトにしたいけど、完全に非表示にするのも不便」という場合は、この形式がおすすめだ。
「タブの表示」を選択すると、画面上部に「ファイル」や「ホーム」などのタブだけが表示された状態になる。タブのどれかをクリックすればリボンが表示され、必要なコマンドを使用できる
リボンの表示サイズをさらに小さくしたいなら、「リボンを自動的に非表示にする」を選択すればよい。そうすると、タブも含めてリボン全体が完全に隠れた状態になり、必要なときだけクリック操作で表示できる。ちょっと手間はかかるが、文書を表示・編集するスペースを少しでも広くしたい場合には最適だ。なお、この形式を選択すると、自動的にウィンドウが最大化される。
「リボンを自動的に非表示にする」を選択した状態。タブも含めて、リボンが完全に隠れた状態になる
画面上部へマウスポインターを移動し、タイトルバーが表示されたらクリックすると、リボンが表示されて操作可能な状態になる
リボンの表示/非表示をすばやく切り替える
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不要なときはリボンを非表示にして、また必要になったら表示する……という操作をいちいちマウスで行うのは手間がかかる。そこで、キーボードショートカットを使う方法を覚えておこう。「Ctrl」+「F1」キーを押すと、リボンがタブのみの表示になり、もう一度押せば元の状態に戻る。この方法なら、瞬時に表示/非表示を切り替えられるので便利だ。
ExcelやWordを仕事でよく使うなら、画面表示などを好みに合わせてカスタマイズし、効率よく作業できるようにすることが重要だ。特にリボンは頻繁に利用するので、使用状況に応じて適切に設定しておきたい。