現在、光回線サービスの「NURO光」において、パケットロスの多さや通信速度の遅さなどが問題視されており、SNSなどで炎上している。パケットロスとはデータが正常に送受信されず、通信が途切れたり、画質や音質が低下したりする現象のこと。以前から、このパケットロスが頻発しているとして、ユーザーから不満の声が挙がっていたため、NURO光公式がその原因と今後の取り組みについて発表したが…。
NURO光公式がトラブルの原因を報告
2022年10月12日にソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、NURO光ネットワークの安全性や速度低下についての調査を実施。調査結果として発生事象とその原因・対策を報告した。
発生事象として「9月20日~28日にかけて、特定エリアでNURO網内における異常なトラフィックによる帯域の圧迫」が判明。その後も10月6日まで断続的に発生していた模様。これらの事象は「特定事業者による異常トラフィック」が原因で、現在は異常トラフィックが停止しているとのこと。今後は上記事象が発生した回線については通信を停止する旨を通知することを明かした。
同時に「サービス品質向上に向けた今後の取り組みについて」発表。「NURO 光 ご利用状況に関するアンケート調査」と「NURO 光 お客様ご意見箱」の2つを実施し、今後は利用者の意見や要望を積極的に募集していくようだ。
NURO光公式アカウントは今回のトラブルの原因と今後の取り組みについて報告したが、ユーザーの反応は芳しくなく、Twitterでは「アンケートやご意見箱とか結局、他人頼みじゃん」などの厳しい意見が寄せられた。肝心のアンケートについても、入力フォームが1行しか表示されないことに対し「意見を聞く気があるのか?書き込みにくい」などの苦言が。
また、速度低下が「特定事業者による異常トラフィック」が原因とした上で「現在は解消している」と報告したにもかかわらず、現在も回線速度が遅いことも槍玉に挙げられ、回線速度判定サイトのスクリーンショットとともに「(回線速度が以前と)全然、変わらないよ」「解消済みってことは、これ以上は改善しないのか」などのリプライが寄せられた。
利用者の中には「NURO光だけどサクサクなんだが」という声もあるため、ユーザー全員が不利益を被っているようではないようだ。しかし、速度低下が解消されない限りは現状が改善する見込みは少なく、利用者の“NURO光離れ”を止めることも難しいだろう。利用者の不満にどのように対応していくかが、NURO光公式の命運をわけるかもしれない。
引用元:調査結果と今後の取り組み【Sony|NURO 光(@NUROhikari_Sony)】
引用元:NURO 光 ネットワークに関する調査結果のご報告および今後の取り組みについて【NURO】