新型モデルが投入されても、新製品の移行には時間がかかるものである。早いもので「Windows 11」リリースから1年がたつが、同OSの使用率は15.44%にとどまっていると、StatCounterが発表した。今回は1位のバージョンの使用率も含め、Windows 11の今後の普及の見通しについて、お伝えしていきたい。
Windows 11リリースから1年経過も、使用率は15.44%にとどまる
アクセス解析サービスStatCounterは、2021年10月から2022年10月におけるWindows 11の使用率を他のバージョンも含めて発表した。その内容によると、2021年10月5日にWindows 11がリリースされてから1年経過するのにもかかわらず、同OSの使用率は15.44%にとどまっているという。Windows 11は2度の大型アップデートを経た結果、一部の新機能はエンドユーザー達に徐々に理解されつつも、 いまだ低空飛行である。
一方、今回の調査で最も使われているのは前バージョンの「Windows 10」で、ダントツの71.29%というシェアを記録した。同OSの使用率は、2022年5月に約71.82%へ低下したものの、それ以降はほぼ変動がなくトップの座を独走中である。
Windows 11の普及に、今後3年間かかる理由とは
Windows 10が依然としてシェア1位であるのに対し、シェアを落としたのが「Windows 7」である。2021年10月は13.56%だった使用率が、2022年10月には9.61%へと減少した。
iMediaが11月6日、StatCounterの調査をもとに発表した分析結果によると、Windows 11の現時点での使用率は理想的ではないと認めつつも、今後3年間で徐々に普及すると見ている。その理由として挙げているのが、2025年10月14日にWindows 10のサポートが終了することである。2020年1月14日にMicrosoftのサポートが終了したWindows 7の使用率が減少しているように、Windows 11への移行もWindows 10のサポート終了の3年後になるのではないかと分析している。
サポート終了というお尻に火がつかないと、現状維持を選んでしまうのは世の常かもしれない。3年後のWindows 10のサポート終了へ向けて、徐々にWindows 11へと舵切りをしていきたい。
引用元:【Statcounter Global Stats】
引用元:【iMedia】
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