日本時間11月15日、リトアニアのセキュリティ企業であるNord Securityによって、2022年に最も使われたパスワードのランキングが発表された。つい簡単なパスワードにしてしまっている人も多そうなパスワードだが、日本とそれ以外の国で傾向に違いはあるのだろうか。さっそく調査結果をご紹介していこう。
日本のパスワードランキング
日本で最も使われているパスワード第1位は「123456」(使用回数約1210回)だった。ローマ字も交えずシンプルすぎるパスワードゆえ、スマホのパスコードなどに設定していると、すぐにセキュリティを突破されてしまいそうで心配である。
続く2位は「password」(926回)、そして3位は「1234」(921回)、4位「12345678」(562回)と、いかにシンプルなものが上位を占めていることか。
5位にはかろうじて「akubisa2020」(438回)と、数字とローマ字を織り交ぜたものがランクインしたものの、6位には「xxxxxx」(406回)、9位には「12345」(270回)、10位には「123456789」(247回)など、覚えやすさ重視のものが選ばれる傾向にあることがわかった。
日本人がよく使用しているパスワードランキングは以下の通り1位~20位。
1位:123456
2位:password
3位:1234
4位:12345678
5位:akubisa2020
6位:xxxxxx
7位:sakura
8位:303030
9位:12345
10位:123456789
11位:1111
12位:000000
13位:1qaz2wsx
14位:Garba3060
15位:1212
16位:126
17位:adgjmptw
18位:1215
19位:ilove12345@
20位:diskunion
これらの文字列に見覚えがあり、ギクリとした人も多いのでは? 覚えやすいものは、自分以外の人も多く使う定番パスワードという可能性もあるので注意が必要だ。
世界のパスワードランキング
では、一方の米国やオーストラリア、カナダなど世界30カ国でよく使われるパスワードの傾向は、日本と違いがあるのだろうか。
ズバリ、第1位は「password」(使用回数約500万回)と、シンプル・イズ・ザ・ベストなものだった。以降、2位は「123456」(約150万回)、3位「123456789」(約41万回)、4位「quest」(約38万回)と続いた。
そして7位には「111111」(約23万回)、10位では「123123」(約13万回)など、日本とさして変わらない数字のみや、文字のみを組み合わせた簡単なパスワードが多く使われている傾向であることが明らかとなった。
それぞれの違いを挙げるとすれば、日本のランキングでは第7位に「sakura」がランクインしていたり、「doraemon」などアニメや漫画にちなんだパスワードが多かったりと、特有の文化から連想するキーワードも散見された点。
一方の世界30カ国のランキングでは、「lovelove」など愛を表現する言葉が多く使われる傾向にあったものの、米国、カナダ、オーストラリアなど一部の国では、「fuckyou」や「fuckoff」など、怒りのワードが多いという独自の傾向も。そして、パスワードにスポーツチーム名を使うなど、地域や性別によっても使われやすいパスワードに差があったそうだ。
このランキング結果を参考に、現在のパスワードのまま継続するか、新たなパスワードに変更するか検討されてみては。
引用元:【NordPass】