【Windows】パソコンのファンクションキー(F1~F12)ってどう使えばいいの?

キーボードの上の方に並んだファンクションキーは、あまり使い道がないと誤解していないだろうか。実は、いろいろと便利な機能が割り当てられているので、役割を知っているとパソコンの使い勝手がグッと向上するのだ。

ファンクションキーの機能には2系統ある

(Image:Shutterstock.com)

 ファンクションキーは名前や存在は広く知られているものの、本来の用途を知っている人はあまり多くないため、活用されているとは言いがたい状況だ。そもそも、ファンクションキーはツールバーやメニューに匹敵する機能を持っているので、ぜひ使い方を知っておきたい。もちろん、すべてをおぼえる必要はないので、自分にとって役立ちそうなものをチェックしておこう。
 気を付けておきたいのは、ファンクションキーに割り当てられた機能には2種類の系統のものがあるという点だ。まず第1の系統は、Windowsパソコンを使っていれば共通のものだ。使用中のアプリによって役割が変化するものもあるが、基本的にどの機種でも同じ機能が利用できる。第2の系統は、パソコンのメーカーや機種ごとに独自に割り当てられた機能だ。これは外付けキーボードでも同様で、別に購入した場合はキーボードごとに機能が異なる。メーカーや機種独自の機能は、キーボードの手前側にある「Fn」キーと同時にファンクションキーを押して利用するのが一般的だ。

キーボードの上部に並んでいる「F1」「F2」…と刻印されているものが「ファンクションキー」だ

Windowsで標準的なファンクションキーの機能

 Windowsで利用できるファンクションキーの機能は、おおむね以下のようになっている。

 

  F1:ヘルプの表示
  F2:ファイル名の変更
  F3:ファイルやフォルダの検索
  F4:アドレスバーの一覧表示
  F5:表示内容の更新
  F6:ひらがなに変換
  F7:全角カタカナに変換
  F8:半角カタカナに変換
  F9:全角英数に変換
  F10:半角英数に変換
  F11:全画面表示
  F12:Officeで名前を付けて保存

 

 ぜひともおぼえておきたいのは、「F6」~「F10」だ。文字入力を効率的に進めるのに役立ち、ほとんどのアプリで利用できる。

アプリごとに異なるファンクションキーの機能

 アプリによっては、独自にファンクションキーに機能を割り当てている場合がある。内容はアプリによってさまざまだが、たとえば、Microsoft Excelだと、以下のような機能を覚えておくと便利だろう。

 

  F2:セル内容の末尾にカーソルを移動
  F4:直前の操作の繰り返し
  F4 :(セル範囲が選択されているとき)相対参照/絶対参照の切り替え
  F9:再計算
  F11:選択範囲のグラフ作成

 

 これはほんの一部だけなので、興味がある場合は各アプリのヘルプなどを参照してみてほしい。

「Fn」キーと組み合わせて使える機種ごとの機能

 パソコンやキーボードのメーカーが割り当てた機能はファンクションキーのキートップにアイコン的に描かれているので、多くの場合は機能を予想できるだろう。音量の上下やミュート、画面の明暗調整、音楽などメディア再生のコントロール、スリープといったところが一般的だ。こちらの機能を使いたい場合は、キーボード手前の「Fn」キーとファンクションキーを同時に押すようになっている。

キーボードの手前側にある「Fn」キーまたは「FN」キーを押しながらファンクションキーを押すと、独自に割り当てられた機能を利用することができる。ここでは左手前に「FN」キーが配置されているが、機種によっては右手前の場合もある

ノートPCの一部では、「Fn」キーによるファンクションキーの機能の系統の切り替えが、逆転している機種があるので注意してほしい。こうしたケースでは、Windowsで標準の機能を使いたい場合に「Fn」キーとファンクションキーを同時に押し、メーカー独自の機能を使いたい場合にはファンクションキーだけを押すようになっている。
また、「Fn」キーを一度押すと、「Fn」キーを押したままの状態になるものもある。そういうパソコンでは、「Fn」キーに小さなランプがついていて、押した状態か離した状態かを知ることができる。

文=岡里名桜/フリーライター

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