コロナ禍以降、ビジネスチャットを利用する企業が増加し、ちょっとした連絡から社内通達まで、さまざまな用途で使われている。ビジネス用のコミュニケーションツールとはいえ気軽に使いやすいことから、同僚に対して絵文字などを使うことも多い。しかし、相手にどのような印象を持たれるかは絵文字に左右されるだろう。今回は、ビジネスチャットで好印象を与える絵文字について紹介しよう。
上司からも部下からも、好感を持たれる絵文字とは?
株式会社ネオジャパンが第2回「チャットツールに関する実態調査」の結果を公開。2022年10月に実施された第1回と同様に、幅広い世代からビジネスチャットにまつわるアンケート結果をまとめた。今回の調査では20代~50代のデスクワーカー400名を対象としている。
上司や先輩からもらって好感が持てる「ありがとう」についての調査では、第1位が「ありがとう😊」。「にこにこ絵文字」が多くの人から支持を集める結果に。第2位は「ありがとう👍」、第3位は「ありがとう🙇」と、ストレートに嬉しい気持ちや感謝が伝わる絵文字は好印象を与えるようだ。
部下や後輩からもらって好感が持てる「よろしくお願いします」についての質問では、「よろしくお願いします😊」が第1位となった。にこにこ絵文字はシンプルかつポジティブな印象を与えるからか、世代を問わず人気のようで汎用性は高いといえる。第2位は「よろしくお願いします🙇」、第3位は「よろしくお願いします😆」。第2位の「おじぎする人絵文字」も使いやすいようで、絵文字という形式でも「お辞儀」という行為は、相手に感謝や敬意を伝えるには有効なのかもしれない。
「不快に感じる絵文字」ワースト1位は?
好印象の絵文字があれば、不快な印象を与える絵文字もあるようだ。さらに、上司からの「ありがとう」も部下からの「よろしくお願いします」も、トップ3はまったく同じ順位となった。
「不快に感じる絵文字」ワースト1位は「😍(目がハートの笑顔)」だ。ハートの目がなれなれしさや、いやらしさを与えてしまうのかもしれない。第2位は「😎(サングラスで笑顔)」、第3位は「😂(嬉し泣き)」。ハートやサングラス、泣き顔など絵文字といえども、ビジネスにそぐわない表現はあまりよい印象を与えない様子。
テキストの文末表現としては、何が好まれているのだろうか?
上司や先輩からの「ありがとう」で好感を持たれる文末表現ランキングでは、第1位「ありがとう!!」、第2位「ありがとう」、第3位「ありがとう。」がトップ3に。
「ありがとう!!」は、上司が心から感謝しているように感じられるのが人気の理由かもしれない。部下や後輩からの「よろしくお願いします」の調査は世代差が現れた。20代~30代の若い世代では「よろしくお願いします!!」がトップだったが、40代~50代では「よろしくお願いします」が第1位で、各世代の好みがわかれた。
「!!」を付ける方が積極性や勢いを表現できるようにみえるが、40代以上の上司に対してはシンプルに伝えるほうがよさそうだ。
チャットにおいて、絵文字や文末表現は自分の感情を強調し、愛嬌を感じさせるのに一役買っているだろう。しかし、相手との関係性や状況によっては、不快な印象を与えてしまう可能性もはらんでいる。とくに、ビジネスではプライベート以上に相手に配慮して使う必要がある。
TPOをわきまえた上で、好印象を与えやすい絵文字を送ってみると、同僚との距離が少し近づくかもしれない。
出典元:【株式会社ネオジャパン/PR TIMES】
※サムネイル画像は(Image:「株式会社ネオジャパン」プレスリリースより引用)