いつの頃からか新製品の値上げが当たり前になってきている感があるアップル製品。2023年1月17日に発表されたばかりの新型ノートPC、MacBook Proの発売価格をNukeniが各国のアップルウェブサイトで調査、比較している。気になる日本での発売価格の世界ランクは、3つのタイプとも10位か11位にあり、比較的購入しやすい価格帯に入っているといえそうだ。それにしても高額なのは間違いないが。
新型MacBook Pro 14インチの各国による発売価格、2倍以上の価格差がある場合も
新しい製品が出るたびに値上がりしている印象のあるアップル製品。2023年1月17日に発表されたばかりの新型ノートPC、MacBook Proの発売価格を各国のアップルウェブサイトで比較したものがある。その調査をしたのは、ガジェットの国際的な価格比較を公開しているNukeniだ。
価格調査の結果、新型MacBook Pro37か国中27か国と7割近くの国で値上げが行われ、iPhone 14以降のアップル製品で世界的なインフレが続いている状況が浮き彫りになった。また、国によって発売価格に大きな差があるという事実もおなじみになってきている。いつも最高価格がつけられているブラジルは、税金の高さや為替レートの関係などと言われるが、この価格差を利用して転売するような不届きものはあらわれないのか心配だ。
近年続くアップル製品のインフレ その理由は製品の販売数が減少していることかも
毎回の各国価格比較の調査により、アップル製品が高額な国として有名になりつつあるブラジルだが、今回のMacBook Proに関しては、シンガポール、メキシコと並んで値下げされている。さきほど、iPhone 14以降のアップル製品で世界的なインフレが続いている状況だと述べたが、実際2021年9月24日発売のiPhone 13発売時は多くの国が価格を維持するか、値下げされた国も一定数あり、値上げされたのは日本とトルコとフィリピンの3ヵ国のみだった。
だが、アップルに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」は、アップル製品は年々値上げされていると指摘する。その始まりは、2015年のアップルのキーボード、マウス、トラックパッドのアクセサリがすべて明確な理由もなく、初めて値上がりした時からだとしている。その後もさまざまな製品でアップデートに伴い値上げを続けているが、必ずしもその内容に見合う値上げ幅ではないと「Apple Explained」は指摘している。それでもユーザーが買ってくれることに気づいたアップルは強気な価格設定を続けているというのだ。
もう1つの理由として、多くの製品カテゴリーで販売減少しており、実際に2015年をピークに売上げは減少しているようだ。販売数が減っていくなか、利益を上げ続けるには単価を上げることが手っ取り早い。2015年というとアクセサリが値上げしたタイミングと一致し、アップルがその状態を危惧した対応の結果が、「理由のない」値上げだったのかもしれない。
出典元:【Nukeni】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)