コロナ禍で新しい働き方として、市民権を得たテレワーク。自宅やサテライトオフィスらのパーソナルスペースを拠点に働くことにあたり、従来の出社体制と遜色なく、スタッフ同士が連携をとるために活躍しているのがコミュニケーションツールだ。その代表的ツールといえば「Microsoft Teams」だろう。チャットやファイル共有、ビデオ会議などチームワーキングをサポートする多彩な機能で支持されいるが、「Microsoft Teams無料版」が4月12日から利用できなくなる。残り2カ月、対象ユーザーは対応が必須となる。
有料版があるの?「Microsoft Teams 無料版」廃止までカウントダウン開始
2月8日にMicrosoftから発表された情報によると、「Microsoft Teams無料版(クラシック)」が4月12日をもって提供終了となり、リミットまでに有料版へのアップグレードが推奨されている。緊急事態宣言下でのリモートワークをふまえると、多くのビジネスパーソンが同ツールを使用したことがあるだろう。現在、使用頻度が減っているユーザーでも、いざ、開いたら使えなくなっている……というトラブルに直面しないよう、多くのユーザーに知ってほしいニュースだ。
無料版ユーザーが引き続き「Teams」を利用するためには、有料版へのアップグレードが必要となり、なかでも最もお手頃なのが「Microsoft Teams Essentials」だ。同プランはユーザーひとりあたり月額430円(税別)で、「Teams」に備わる各種機能を利用可能。ユーザーひとりあたり10GBのクラウドストレージもプラン内に含まれており、一会議で300人まで参加できる。
「Teams」を採用する企業はチャット、ファイル共有、ビデオ会議、タスク管理、シフト管理など、多岐にわたる業務で活用している分、「Microsoft Teams無料版」の提供停止は、すなわち業務進行の停止に直結しかねない。たかが430円、されど430円。上位プランには「Microsoft 365 Business Basic」「Microsoft 365 Business Standard」があり、従業員数の多い企業では無視できない金額にはなるが、「Teams」の浸透具合によっては「有料版への移行、待ったなし」だ。
うっかりでは済まされない! 無料版停止後のデータ削除に要注意
無料版停止にあたり留意しなければならいのが保管データの扱いだ。4月12日を過ぎてしまうと、無料版にはアクセスできなくなり、ユーザーが保管していたデータは削除される。そのため、有料版へのアップグレードを見送る場合には、まず無料版に保管している各種データは移管が必須となるのだ。「無料版停止なんて知らなかった」「うっかりデータ移管を忘れていた」となっても後の祭り。年度開始の前後は忙しくなりがちであり、余裕をもって、2月中に対応するのが賢明かもしれない。
Microsoft公式サイトでは、無料版停止にあたってのアップグレード方法や、ファイル維持方法を紹介している。該当ユーザーには前もって内容を確認することをオススメしたい。
引用元:【Microsoft Teams】