近年、加速度的に進化を遂げているAIサービス。なかでも現代のトレンドとなっているのが「ChatGPT」だろう。質問をするとそれに適した回答が入力されるが、文章作成やプログラミングなどにも役立つと評判だ。そのようなChatGPTだが、実際にはどの程度、活用されているのだろうか。
ChatGPTを使わない理由「活用方法・使い方がわからない」
株式会社BizPatoは、クラウドワークスにてChatGPTについてアンケート調査を実施した。ChatGPTの利用率を調べると、「使ったことがある」と回答したのは32%。名前や存在を認知している人はかなり増えてきたが、まだ普及したとはいえないようだ。利用者の中には、仕事などで本格的に使用している人もいるにはいるだろうが、話題性の高さから試してみたという人が多いのではないだろうか。
ChatGPTの認知度は確実に高まっているのにもかかわらず、利用にまでいたらないのはなぜだろうか。使わない理由を聞くと、過半数が「活用方法がわからない」と回答。ChatGPTに関する理解が浅く、導入することでどのように作業が効率化するかをわかっていないようだ。「使い方がわからない」という回答も25%あり、「電話番号登録の煩雑さ」「海外のサービスで使い方がわからない」など、アカウントの開設や導入方法についての課題が挙げられている。
週に数回以上使う人は約5割、課金ユーザーは1割
次にChatGPTを「使ったことがある」人に、その利用頻度を尋ねると4分の1が「過去に数回」使っただけで、現在は使用していないという。前述したように、話題に上がっていたため試しに使ってみたものの、うまく活用できなかったということだろう。
ChatGPTは使いこなすことができれば、翻訳や文章の要約、プログラミング、企画書作成など多様な作業に役立つツールとなる。しかし、それらの作業をしない人にとっては、AIが質問に答えてくれるだけなので、お遊び程度の利用で終わってしまうのかもしれない。
一方、週に数回以上使うという声も一定数挙がっており、生活のなかでChatGPTを使いこなしている人もいるようだ。なかでも10%の人は有料版の「ChatGPT Plus」を使用。有料版は、回答の正確性が向上しており、画像入力や混雑時でも優先的にアクセスできる権限など、さまざまなサービスを利用可能だ。月額20ドル(約2,600円)かかるため、個人利用としては少々お高めだが、利用料を払う価値があると考えているのだろう。
ChatGPTのようなAIサービスは今後もさらに進化・普及が進んでいくと考えられるが、その活用方法はユーザーの発想力によるものが大きい。目的を明確にしたうえでChatGPTを試してみることで、求めている回答やそのヒントを得られるかもしれない。
出典元:【株式会社BizPato】
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