文章生成や応答生成などの様々なタスクを実行することができ、その高い処理能力が注目を集めているChatGPT。実は、ChatGPTが公開しているAPIキーを取得することで、より広くその機能を利用することが可能です。
この記事では、APIキーの取得でできることや、発行手順について、詳しく解説していきます。
ChatGPTのAPIキーでできること
ChatGPTのAPIキーを取得することでChatGPTの使い方をより広げることが可能。例えば、電子工作、オリジナルアプリ開発、サードパーティ製ツールの利用などです。
電子工作、オリジナルアプリ開発
ChatGPTのAPIを利用してオリジナルのアプリケーション開発や電子工作ができます。
例えばLINEのUIでChatGPTを利用できる「AIチャットくん」は、ChatGPTのAPIを使用して作られたアプリの1つ。
「AIチャットくん」の始め方については以下の記事で詳しく開設しているので参考にしてください。
また、ChatGPTのAPIは電子工作にも適しています。例えば海外のTwitterユーザー、Jessica Card氏は電子ペット「ファービー」とChatGPTを、Raspberry Piを経由して接続。ChatGPTが出力したテキストを音声合成ソフトを用いて読み上げさせ、大きな話題になりました。
サードパーティ製ツールの利用
自身で電子工作やオリジナルアプリ開発が難しい場合でも、ChatGPTのAPIキーさえあれば便利なサードパーティ製ツールも柔軟に使えるようになります。例えば「Better ChatGPT」はその1つ。
なおかつ過去のやり取りの再編集と回答の再出力やエクスポート、またプロンプトの保管も可能です。
ChatGPTのAPIキーの取得・発行手順
ChatGPTのAPIキーの取得にはOpen AIのアカウントが必要です。
アカウント取得は以下の手順で行います。
まず、OpenAIのAPIページにアクセスします。
続いて、APIキーの取得を以下の手順で行います。
まず、OpenAIのAPI管理ページにアクセスし、先ほど作ったアカウントにログインします。
APIキー発行・利用時の注意点
APIキ利用料金は従量課金制ー発行・利用時には以下の点に注意が必要です。
・利用料金は従量課金制
・利用規約や制限事項の確認も必須
・OpenAIへのアカウント登録が必須
利用料金は従量課金制
ChatGPT自体の利用とは異なり、APIの利用には従量課金制で料金が掛かります。
2023年5月現在の料金は以下の通りです。
なお、料金は「1000トークン単位」にかかってきます。
「トークン数」は「文字数」とは異なり、文章の中での最小単位の数を表わします。日本語の場合、英語と比べてトークン数が多いのが特徴。例えば「日本の総理大臣」という言葉は日本語だと「13」に対し、英語だと「4」まで節約が可能です。
利用規約や制限事項の確認も必須
ChatGPTのAPIの利用の際には、当然ながらOpenAI利用規約やOpenAI API データ使用ポリシーを遵守する必要があります。
規約は頻繁に改定されるので、こまめにチェックしましょう。
OpenAIへのアカウント登録が必須
前述した通り、APIキーの発行にはOpenAIへのアカウント登録が必要です。アカウント登録をせず、APIキーのみの発行はできません。
まとめ
今回はChatGPT APIキーの取得で出来ること、また発行手順について解説しました。APIの利用料金は、登録後3か月間は毎月18ドル分の無料枠が付与されますが、無料枠をオーバーした場合そして、4カ月目以降は従量課金制となります。料金は「文字数」ではなく「トークン数」に掛かってくるため、トークン数が節約できる英語に翻訳するなどして利用してみてはいかがでしょうか。
※サムネイル画像(Image:ssi77 / Shutterstock.com)