「上司ガチャ」という言葉をご存じだろうか。これは上司の優秀さや人間性などによって、仕事の効率やモチベーションが変わり、その当たりはずれが激しいことを由来としている。それでは、どのような上司が「はずれ」扱いされてしまうのだろうか。
無能な上司の特徴、第1位は「責任を取ろうとしない」
株式会社ACILが運営する転職情報メディア「ポジサラ」によると、無能な上司の特徴として最も多く挙げられたのは「責任を取ろうとしない」ことであった。上司という立場でありながら、自分の言動に責任を取ろうとせず、他人に押し付けたり逃げたりしてしまう人は信頼できず、周囲から無能の烙印を押されてしまう。「責任を取らないなら、誰でも上司になれると思う」「いざという時役に立たない」という辛辣な声も。無責任な上司のもとで働き、余計な負担を背負った経験がある人は多いのかもしれない。
2番目に多かったのが、「感情的になりやすい」という特徴。上司が不機嫌になってしまうと、話しかけづらく、社内の雰囲気も悪くなり、業務にも支障をきたしてしまうだろう。今回のアンケートでは、クライアントにまで八つ当たりする人や、社員を退職させてしまう人もいたようで、会社にもダメージを与えてしまう可能性もあるようだ。
ストレス社会と呼ばれる現代では、大人でも完全に気持ちをコントロールすることは難しいかもしれない。しかし、感情的になって最終的に損をするのは自分であるため、なるべく我慢するか、どうしても感情が露わになってしまった場合は、あとでフォローすべきだ。
人間性に難がある人は、無能だと思われやすい?
トップ2は、人間性に由来する無能な上司の特徴が挙げられていたが、第3位も「指示が不的確」と、ずさんな性格を問題視する意見が寄せられた。情報が正確かつ過不足のない指示でなければ、部下に余計な負担を強いることとなり、仕事にも大きな影響を及ぼすこととなる。部下からは「上司は仕事内容を理解できていないのでは」と不信感を抱かれ、無能な上司だと認定されてしまうようだ。部下の理解力が低いケースもあるかもしれないが、いずれにせよ、齟齬が生じないように指示や連絡はできるだけ具体的かつ的確な方がよいだろう。
「部下の成果を自分のものにする」ところが嫌という声も。仕事を他人に押し付けるにもかかわらず、上長には自分の手柄のように報告する上司に不満を抑えきれないのだろう。そのほかにも「人に仕事をさせておいて、文句をつける」「仕事ができないくせに忙しい自分に酔っている」など、働かない上司の存在がストレスとなっている人も少なくないようだ。
無能な上司として認識されてしまう人はいずれも、ビジネススキルよりも性格や考え方に難がある人が多いようだ。組織において自己中心的な行動は不和を生み、部下や会社に迷惑をかけてしまう。その結果、自分自身をも不幸にしてしまう可能性が高いので、今一度自身の振る舞いや言動を振り返るのがよいかもしれない。
出典元:【ポジサラ】