GoogleのチャットAI「Bard」、2023年2月からサービスを開始し、5月11日より日本語でも利用できるようになったことは先日紹介したばかり。そのようなBardは、さっそくアップデートがなされたようで、Googleは15日要約機能が向上したと発表している。まだ不正確な回答をすることもあるBardだが、日に日に進化している。
GoogleのチャットAI「Bard」 日本語対応の次は要約機能が向上
生成AIの業界が活況だ。Open AIがマイクロソフトと組んで「ChatGPT」を発表し、Googleが「Bard」を発表した。アマゾンも参入を表明しており、他にも追随する企業が出てくるだろう。Bardは、アメリカとイギリスで英語でしか使用できなかったのだが、つい先日の5月11日より、日本語での利用が可能となった。そして、15日にGoogleはアップデートにより、要約機能が向上したと発表した。
コーディング機能やアプリの統合などの強化や、主要40言語に対応するなどを今までにも発表しており、不正確な回答が出たりするのが現状だが、ユーザーからのフィードバックをもとにますます改善していき、日々進化していっている状況だ。
試しに桃太郎のお話を要約してもらったら、きび団子には一切ふれずにお話が終了
今回の要約機能は、より完結な要約ができるようになったとされる。LLMという大規模言語モデルの開発における進展によって、機能向上がなされたようだ。また、ソースがある回答の場合は、Bardの回答のどの部分がソースと一致しているかもわかりやすくなっている。また、ソースのある回答では、その該当部分に並んで番号が表示され、番号をクリックするとソースに一致するテキスト部分を確認できるという。早速、上記の要約機能が向上したことを説明するBardの最新情報のサイトをBardで要約してみた。すると、「Bard は、情報の要約をより適切に行えるように改善されました。」と「Bard の回答のソースがわかりやすくなりました。」という2文が出てきた。少し簡潔すぎる気もする。
試しに、1000字ほどで書かれていた桃太郎のお話もBardで要約してみた。すると、5文に要約されており『桃が流れてきて、それを開けると赤ちゃんが出てき、大きく成長して鬼ヶ島の鬼を退治する旅に出、途中キジとサルと犬を仲間にし、鬼を倒して宝物を盗んで家に持ち帰った』と結ばれていた。
気になるのは「宝物を盗んだ」とするところだろう。もとの文章は、鬼から取り上げた宝物を車につんで、とあったのでこれは訂正してほしいところ。あとは、桃太郎と言えば、お腰につけたきび団子が物語に情緒を持たせる大事な要素であるかと思うのだが、そこはまったく触れられていない。岡山の名物土産のきび団子。岡山のみなさん、Bardの品質向上のために、また岡山のために連絡されてみてはいかだだろう。
引用元:【Bard:試験運用版の最新情報】
引用元:【Bard】
※サムネイル画像(Image: gguy / Shutterstock.com)