新生活を始めた人、新社会人にとって1カ月が経過した今、勤務している会社に対してさまざまなことを感じているはずだ。仕事内容や勤務時間、オフィス出勤とリモートワークの比率など、当初の予想と実態のギャップに思うところもあるだろう。なかでも多くの人の悩みの種になりがちなのが人間関係、とりわけ「上司との関係」だ。前向きな気持ちで働くうえで、上司との関係は円滑な状態に保ちたいのは、従業員共通の願いだろう。そして、管理職にとっても人間関係の悪化は、離職や転職の際たる動機になるだけに、どのようなことに部下は不満を感じるのかは把握したいところ。
そこで今回は「女性に嫌われる上司の特徴」に関する調査結果を紹介する。女性をはじめとしたビジネスパーソン、管理職など多くの働く人々の参考になる情報だ。
“いい顔しい”にイラッ! 女性に嫌われる上司の特徴を発表
キャリア・転職情報メディアのポジサラを運営するACILは5月22日、「女性に嫌われる上司の特徴は?」をテーマとしたアンケート調査を発表した。全国の20代以上の働く女性から引き出した本音とは……。
女性に最も嫌われる上司の特徴となったのは「人によって態度を変える」だった。責任のある立場で、部下だけでなく社長や役員などの上層部、取引先などさまざまな人との折衝が求められるとあり、女性たちはその姿をしっかりと見ているようだ。そのなかで、自身の信念が感じられない、その場しのぎの対応や、お気に入りの人にはやさしい態度で嫌いな人には冷たい接し方をするなど、人によって態度を変えることに女性はひときわ嫌悪感を抱いている。
一貫性のない態度が取り上げられるのは、人として気に入らないのはもちろんのこと、上司として、いざという時に部下を守らないかもしれない、という不安が関係している。売り手市場と言われる転職市場ではあるが、景気回復の道のりが険しいことを考えると、とりあえずは、今いる会社でしっかりと働きたいというのが多くの女性に共通する考えではないだろうか。八方美人の振る舞いや相手に応じた手のひら返しは“自分本位”の象徴であり、部下からすると「いざとなれば切り捨てられる……」という不安がよぎり『信じるに値しない上司』として見放されてしまうのは容易に想像できる。
ヒステリック、不潔……、部下から慕われるために解消すべきこと?
第2位は「感情的になりやすい」がランクイン。パワハラ・モラハラの観点から、部下を尊重した指導が求められるようになり10年近くが経過したが、いまだに、怒鳴り口調や不満をあらわにする上司は存在している。仕事スキル以前に、感情コントロールの術を磨くべきというのが女性の本音だろう。
調査結果には、ほかにも「清潔感がない」や「他の社員の悪口が多い」といった指摘が並ぶ。自身では普通と判断した言動・振る舞いが、知らず知らずのうちに女性をはじめとした部下の不満を蓄積しているかもしれない。責任ある立場の人たちは、大きな問題になるまでに、今回の調査結果をもとに自身をかえりみてはいかがだろうか。
出典元:【ポジサラ】