米・OpenAI社による対話型生成AI「ChatGPT」が爆発的に流行し、Googleも生成AIサービス「Bard」の試験運用をスタートさせるなど、各界で盛り上がりを見せるAIチャットサービス。今回はAIチャットに対して社会人がどのような印象を抱いているかの調査結果を紹介。さらに、AIチャットが考えた「予測できる未来像」では、衝撃の回答が飛び出した。
対話型AIチャットの認知度は、驚異の88.5%
JOB総研が956人の社会人男女を対象に行った「2023年 AIチャットの意識調査」では、AIチャットの認知度や興味度及び今後の使用意欲、また、職種別集計を含めた使用経験の有無と仕事の効率化の可否や、AIチャットに対する印象、人間の仕事を奪うと思うか否かなどを調査。さらに、同調査の結果をAIチャットに事前に予測させた回答や、調査結果をもとにAIチャットが回答した「予測できる未来像」もまとめて発表した。
対話型AIチャットの認知度は驚異の88.5%で、全体の約9割が「知っている」と回答。また「知らない」を選択した回答者にAIチャットの機能を説明した上で、回答者全体に、その興味度を聞くと「AIチャットに興味がある」と回答したのは67.2%だった。
一方で、「仕事で経験したことがあるか」という質問には、68.9%の人が「仕事での使用経験はなし」と回答。一方、AIチャットの使用経験があると回答した人の中で、最も多かった職種は「SE・エンジニア」だった。
AIの進化と人間の仕事の関係はどうなる?
回答者全体の956人にAIの進化が人間の仕事を奪うと思うかを聞くと、「とても思う」15.5%、「思う」26.7%、「どちらかといえば思う」34.7%を合算した76.9%が、”AIに人間の仕事を奪われると思う派”の回答だった。また、この回答を年代別で見ていくと、“思う派”の最多回答は20代の81.7%だった。
AIチャットに対しては、日々多様な意見が飛び交っている。「AIの進化と人間の仕事」について寄せられた声を見ると「革新的な技術だと思うので、とても期待しているし積極的に使っていきたい」「人間の仕事自体は奪わないと思うが、人間の仕事をより効率的に簡単にしてくれそう」という期待のこもった意見や、「情報の信頼性に不安があるため、今のところ仕事で使えるレベルではない」「詐欺メールやサイトがより巧妙になってしまうのではないかと懸念している」といった懸念まで、反応はさまざまだ。
また、同調査をもとに「予測できる未来像」をAIチャットに回答させた結果も明らかに。AIチャットは「さらに多くの分野で使用されるようになると考えられます」とされ、「AIチャットがすべての職業を奪ってしまうのではないかという懸念もあります。AIチャットは、現在、多くの人が従事している単純で反復的なタスクを自動化することができます。そのため、AIチャットの普及により、これらのタスクに従事する人々の失業率が上昇する可能性があります」と結ばれていた。
出典元:【株式会社ライボ/PR TIMES】
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