英語が苦手でも、英語などの外国語で書かれたサイトを自動的に日本語に翻訳してくれるWebブラウザの翻訳機能。仕事やプライベートで助けられているという人も多いだろう。しかし、古いバージョンの「Google Chrome」の翻訳機能が無効化された。今回はこのニュースについて、対策法は何があるのかを詳しく紹介しよう。
翻訳機能が無効化されたのはGoogle Chrome 95以前のバージョン
米Google2023年5月24日(現地時間)、「Google Chrome 95」以前のバージョンに組み込まれている翻訳機能を無効化したと発表した。引き続き翻訳機能を使用するには、Google Chromeを96以降にアップデートしなければならない。
Google Chrome内の更新設定をとくに変更しなければ、自動更新されるので常に最新バージョンになっているはずなのだが、なんらかの事情で更新を止めている場合は、古いままの可能性がある。なおGoogle Chrome 95は、2021年11月15日に公開されたもの。1年半以上アップデートしていないと感じるなら、一度、バージョンを確認することをオススメする。
Googleをすぐにアップデートできない場合の「Google翻訳」の精度は?
デバイス上の理由など、なんらかの事情でGoogleの更新ができない場合、Webブラウザ内蔵の翻訳機能は使用できない。それでも日本語で外国語のサイトを読みたい場合はWeb版の「Google 翻訳」を利用することになる。
Web版Google 翻訳の使用手順は以下の通り。
1. WebブラウザでGoogle 翻訳に移動する
2.上部のタブを「ウェブサイト」に切り替える
3.左の言語を「言語を検出する」に設定し、右側の言語を「日本語」に選択
4.翻訳したいウェブサイトのURLを入力し、実行(右矢印)をクリックする。
すると、翻訳したいページが翻訳された状態で別のタブに開く。
精度は、筆者の使用しているパソコンでは、Chrome内の翻訳機能と変わりなかった。Web版のGoogle 翻訳にURLを入力するひと手間はあるが、じゅうぶん使える。さらに、他の言語から日本語へ、日本語のサイトを外国語に翻訳することもできるので、英語から日本語以外に翻訳する場合はWeb版を使う方が便利だと言えるだろう。翻訳機能の精度は日に日に進化し、より自然な文章に翻訳されるようになってきた。外国語が理解できなくても、世界中の言語で書かれた情報を日本語で読めることができるのは、本当に有難いことだ。
しかし、Google Chromeだけでなく、セキュリティ面からもアプリケーションは常に最新バージョンにしておく方が安全だ。とくに事情がない限りは、こまめに更新しておいた方が良いだろう。
引用元:【Google】
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