日本人は「ID/PWのログイン」など簡単な生体認証を好む傾向、なぜ?【Okta Japan調べ】

Okta Japan株式会社は世界14カ国・20,000人以上(うち日本は2,000人以上)を対象としたトレンドレポート「Okta Customer Identity Trends Report」の結果を公表した。各国の消費者が利用しているオンラインアカウントに関する調査で、ログインにおける課題や個人データについての嗜好性が明らかになった。

10個以上のアカウントを持っている人は世界で約8割

日本では34%が「10~20個」と回答(「Okta Japan株式会社」調べ)

調査結果によると現在のアクティブなオンラインアカウント数は、世界では38%、日本では34%が「10~20個」と回答し、「20~50個」と回答したのは世界で27%、日本だと24%となった。世界では約8割の人が10個以上のオンラインアカウントを所持していることがわかった。

世界の39%(日本では33%)が月に1回以上、ユーザー名やパスワードを間違えてログインできない経験をしている(「Okta Japan株式会社」調べ)

しかし、それだけ多くのアカウントを獲得しているとパスワードの管理が課題となるだろう。アカウントごとにパスワードを変えることが望ましいが、多数のアカウントで別々のパスワードを登録した場合、それらをすべて管理するのは非常に困難だ。実際に、世界の39%(日本では33%)が月に1回以上、ユーザー名やパスワードを間違えてログインできない経験をしているという。

アカウント登録時の入力フォームに辟易してしまうのはどの国も同じようだ(「Okta Japan株式会社」調べ)

ログイン時に不満を感じることを聞くと、サービスごとにパスワードをつくること以外にも、「サインアップ時の長い入力フォーム」や「個人情報や機密情報の入力」にわずらわしさを感じている人が多いようだ。個人情報の保護やサービスの利用に必要な手続きであることは理解していても、時間や手間のかかるログインが負担であることに変わりはないだろう。

日本人は個人情報の取り扱いより、サービスの利便性を優先しがち?

MFA(多要素認証)とは、2つ以上の本人確認が必要になる認証法(「Okta Japan株式会社」調べ)

ログインに対して不満を持つ人は多いが、逆に言えばログインまでのプロセスが安全かつシンプルであれば、満足度がさらに高くなるということだ。事実として世界の60%(日本の42%)が優れたログイン体験が提供されるなら、そのサービスを購入する可能性が高くなると回答している。

オンラインサービスに実装してほしいセキュリティ対策を調査すると、日本と世界では意見が少々わかれた。世界で最も要望が多かったのは「ユーザーネーム&パスワード」で53%(日本29%)の支持を集めた。一方、日本では44%(世界では33%)が「生体認証」と回答。日本人は指紋や網膜による認証など、手間が少ないログイン方法を望む傾向にあるのかもしれない。

「リテール&ホスピタリティ」「交通&トラベル」「メディア&エンターテインメント」の分野については、サービスの質を優先する声が多い(「Okta Japan株式会社」調べ)

最後に、妥協できる個人データのコントロールについて質問したところ、各国と比較すると日本人の方が個人データのコントロールよりもユーザーの利便性を重視する傾向にあることがわかった。とくに「リテール&ホスピタリティ」「交通&トラベル」「メディア&エンターテインメント」の分野については、サービスの質を優先する声が多いようだ。

最近のサービスは、パスワードを記録していたり、スマホのFace IDと紐づいていたりと比較的簡単にログインできるものも多い。しかし、ログインに手間がかかるものも多数あり、パスワードを他のアカウントと間違えてしまうこともあるだろう。このようなユーザーの不満を減らすために、シンプルさと安全性が両立したログイン方法の改善と、セキュリティ対策が求められているようだ。

出典元:【Okta Japan株式会社/PR TIMES

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