近年、どの業界でも人手不足が深刻な課題となっており、多くの企業が採用に力を入れている。とくに自社の魅力を簡潔に伝えることができる、採用動画を制作する企業が増えている印象だ。しかし、採用動画はどれほど就活生のエントリーにつながっているのだろうか。
就活生が視聴したい採用動画コンテンツは?
株式会社Lumiiが2024年大学卒業見込みの就職活動経験者317名を対象におこなった調査によると、採用動画を個別企業説明会で視聴した学生が7割を超え、合同企業説明会・合同就職イベントでの視聴は55.5%となった。会社のホームページで視聴した人は52.7%と約半数ほど。多くの学生は企業説明会で採用動画を視聴し、ホームページなどから主体的に視聴する人は、それほど多いわけではないようだ。
それでは、学生が採用動画に期待していることとはなんだろうか。視聴したいと思う採用動画コンテンツについて聞くと、最も多かったのは「社員の1日の流れ」。どのようなスケジュールで、なんの業務をしているのかを把握したい学生が多いようだ。ついで「事業説明」が48.3%、「社員インタビュー」が40.4%と続く。就活生としては、企業の事業内容や社員の意見などは企業選びの重要な判断材料になるため、把握しておきたいのだろう。
6割以上が採用動画の視聴で志望度アップ
多くの企業が自社を紹介するために採用動画を制作しているが、実際には、どれほどの効果があるのだろうか。採用動画視聴後の志望度の変化について伺うと、8.2%が「大きく上がった」、58.4%が「上がった」と回答。「変わらなかった」人は32.2%いるが、6割以上の就活生がその企業に対する志望度が高まっており、「下がった」人はほとんどいないため、採用動画を制作する価値は大いにあるといえよう。
最後に「採用動画あった方がいいと思いますか」と質問したところ、「とても思う」が40.4%、「思う」が48.6%という結果に。企業の事業内容や方針、社内の雰囲気などが簡潔にまとめられている採用動画は、就活生にとっても重宝しているようだ。企業にとっても、説明会などで最初に採用動画で企業の概要を紹介することで、残りの時間を詳細の説明や質問対応に充てられるため、社員のコスト低下にもつながる。
今回の調査で採用動画は学生からの需要が高く、企業の採用にも結び付きやすいことがわかった。一度、制作すれば繰り返し活用することが可能で、ホームページやSNSなどでも紹介できる点もポイントだろう。採用動画によって、うまく自社の魅力を紹介できれば、より多くの就活生の心を掴めるかもしれない。
出典元:【株式会社Lumii/PR TIMES】
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