auひかりはKDDIが提供するインターネット光回線サービス。au独自の光回線を利用していることやauの携帯電話とのセット割引があることに魅力を感じ、auひかりとの契約を検討しているものの、評判が気になる人も多いのではないでしょうか。
今回はauひかりの料金プランやメリット・デメリット、回線速度やプロバイダを他社の光回線と比較して解説します。
auひかりとは:auひかりの利用がおすすめの人は?
まずはauひかりの料金プラン概要と、auひかりの利用がおすすめの人について解説します。
auひかりの料金:戸建てプラン
auひかりの戸建て向けプラン「auひかりホーム」の概要を表にまとめました。
auひかりの料金:マンションタイプ
auひかりのマンション向けプラン「auひかり マンション」の概要を表にまとめました。
auひかりはプロバイダ契約不要?
auひかりは「インターネット回線契約」に該当するものです。実際にインターネットに接続するには「インターネットプロバイダ」との契約も必要です。
プロバイダ独自に割引キャンペーンなどを実施することはありますが、一方でどのプロバイダを選んだとしても通信速度そのものは変わりません。プロバイダの比較については後半でより詳しく解説します。
auひかりの評判は悪い?良い?項目ごとにまとめ
auひかりの加入を検討しているなら気になるのは、auひかりの評判。実際のauひかりの評判を項目ごとにまとめて解説します。
auひかりの評判:コストパフォーマンス
auひかりの料金は、総じてコストパフォーマンスはおおむね良好と言えるでしょう。プランや契約期間によって多少異なりますが、ソフトバンク光やドコモ光より安く、NURO光よりは高い価格帯に位置します。特にauスマホのユーザーからのコストパフォーマンスや料金面での評価は高い傾向にあります。
一例として、戸建てプランで「ネット利用のみ」かつ「1Gbps」のプランで、他社と比較しました。なお、戸建てでauひかりを使う場合は3年単位の契約が最もお得になるため、3年間の月額料金の合計額で比較します。
(画像引用元:au PAYカード公式サイト)
参考元:au PAYカード公式サイト
auひかりの評判:通信速度
auひかりの通信速度はベストエフォート型サービスなので、毎回安定して一定の速度が保証されているわけではありません。とはいえ、実際のユーザーの通信速度の平均値では、速度面での大きな問題は無いと言えます。ベストエフォート型サービスの中では安定した回線の1つでしょう。
auひかりと他社回線の平均速度を比較した表は以下の通りです。
参考元:みんなのネット回線速度 2023年7月15日付の平均速度より
・auひかり
・ソフトバンク光
・ドコモ光
・NURO光
auひかりの評判:サポート体制
auひかりには様々なサポートが用意されています。
たとえば、auひかり ホームの契約の際には「おまかせアドバイザー」というサポートを受けることができ、訪問の上、auひかりの導入コンサルティングや悩み相談が可能。満足度は97.9%と高水準です(※auひかりが2019年10月〜2020年3月実施のお客さまアンケートより)。
また、「auひかり マンション お得プランA」の契約者、もしくは月額440円のオプションを契約している場合に利用可能な「おうちトラブルサポート」では、光回線に限らず、たとえば「トイレが詰まってしまった」「鍵を紛失した」といった日常生活の緊急トラブルにも一次対応を行ってもらうことが可能です。
auひかりの評判:解約
auひかりの解約については、実際に利用しているユーザーから不満の声があります。大きな理由は、解約時の高額な契約解除料と、設備の撤去工事にも費用が発生するケースがあるためです。
契約解除料は必ず発生するわけではありませんが、ケースによっては数千円~1万円以上発生する場合があります。撤去工事も必要な場合はより高額になることも。解約理由がたとえば引っ越しの場合、引っ越し費用に加えて解除料が発生し、出費が増えてしまうのは大きなデメリットでしょう。
契約解除料は以下の通りです。
プラン名 | 契約期間 | 更新単位 | 2022年6月30日までの新規申込み解約料(税込) | 2022年7月1日以降の新規申込み解約料(税込) | 契約解除料の免除期間 | その他 |
ずっとギガ得プラン | 3年単位(自動更新) | 3年 | 16,500円 | 4,730円 | 契約満了月の当月、翌月、翌々月 | 引越し時の解約は解除料が発生しない(引越し先で継続利用の場合) |
ギガ得プラン | 2年単位(自動更新) | 2年 | 10,450円 | 4,460円 | 契約満了月の当月、翌月、翌々月 | 引越し時の解約は解除料が発生しない(引越し先で継続利用の場合) |
標準プラン | 無し | ― | 発生しない | 発生しない | ― | 契約期間の縛りがないので解約料は発生しない |
お得プラン(マンション) | 2年単位(自動更新) | 2年 | 10,450円 | 2,730円 | 契約満了月の当月、翌月、翌々月 | ― |
お得プランA(マンション) | 2年単位(自動更新) | 2年 | 7,700円 | 2,290円 | 契約満了月の当月、翌月、翌々月 | ― |
標準プラン(マンション) | 無し | ― | ― | ― | ― | 解約料は発生しない(一部プロバイダは6カ月の最低利用期間あり) |
まとめると、以下の場合は契約解除料がかかりません。
・更新期間中に解約または料金プランの変更をした場合、契約解除料はかかりません。
・引っ越しによりプランが途中解約となる場合で、引っ越し先でauひかりを継続して利用する場合は契約解除料はかかりません。
2015年からNTTの光回線を利用して他事業者がサービスを提供する「光コラボ」が開始されたことで、光回線サービスには多種多様なものが登場しています。auひかりと他社光回線サービスを「利用者数」「料金」で分布図にまとめると、以下の通りです。
「利用者数が多く」「料金が安い」、分布図だと右上に該当する8社を、スマホのキャリアとのセット割などを基準におすすめ別にまとめると、以下の表のようになります。
auひかりのほか、携帯電話のキャリア別おすすめの光回線についての詳細は、こちらの記事を参考にしてください。
【図解】auひかりのプロバイダ一覧と比較
auひかりのプロバイダ一覧と、月額料金、キャッシュバックなどのキャンペーンをまとめました。なお月額料金はネット利用のみ1ギガ3年更新プランを基本とし、マンションの料金はマンションタイプV16契約以上の月額料金で比較しました。
au one net | @nifty | @T COM | ASAHI Net | BIGLOBE | DTI | So-net | |
月額料金 |
【戸建て】
【マンション】 |
【戸建て】
【マンション】 |
【戸建て】
【マンション】 |
【戸建て】
【マンション】 |
【戸建て】 1カ月目:0円
【マンション】 |
【戸建て】
【マンション】 |
【戸建て】
【マンション】 |
キャッシュバック特典 | 【Web・電話窓口限定】auひかり(au one net)新規お申し込み特典:「ネット」+「電話」に新規同時加入で10,000円 | 新規お申し込み:30,000円 | 新規契約:40,000円 または50,000TLCポイント |
なし | 「ネット」+「電話」に新規同時加入、乗りかえスタートサポート適用、auスマートバリュー/自宅セット割加入 :戸建てで最大116,000円 |
「ネット」+「電話」に新規同時加入:38,000円 | 新規加入、他社から乗り換え、電話サービス同時申込み: 最大119,250 円 |
キャッシュバック受取時期 | 4カ月目の月末以降にau PAY 残高へチャージ | 開通後12カ月後に15,000円、24カ月後15,000円 | 開通月から7カ月目 | ― | 新規加入特典は11カ月目に35,000円 24カ月目に41,000円 |
開通月から12カ月目 | 【戸建て】10カ月後 【マンション】10カ月後に35,000円、20カ月後に35,000円 |
費用面でおすすめのプロバイダは、高額なキャッシュバックが狙える「BIGLOBE」と「So-net」です。両者の月額利用料金で比較すると、戸建ての場合はBIGLOBE、マンションの場合はSo-netが安くなります。
auひかりと契約する際のデメリット、注意点
auひかりと契約する際のデメリットや注意点についてまとめました。
一部エリアでは戸建てタイプの契約に非対応
auひかりは中部、関西エリアで戸建タイプが「対応エリア外」であり、契約ができません。その理由として、KDDIが関西エリアのeo光、中部エリアのコミュファ光と提携関係にあることが挙げられます。
auスマホユーザーはauスマートバリューの適用もあるので、関西の方はeo光、中部地方の方はコミュファ光を利用することをおすすめします。
撤去工事費が高額になるケースがある
前述の通り、光回線を開通すると撤去工事費が高額になるケースもあります。今後数年以内に引っ越しの可能性がある場合、auひかりを含む光回線ではなく、ホームルーターなど工事不要のWi-Fiの利用も検討しましょう。
工事不要ですぐ利用できるWi-Fiサービスの比較についてはこちらの記事をご覧ください。
auひかりテレビサービスは地デジ非対応
auひかり回線を利用している場合、46の専門チャンネルが存在する「auひかりテレビサービス」に申し込み可能です。
ただし、「auひかりテレビサービス」は地上デジタル放送は視聴不可。BS/CSも視聴不可です。あくまで地上デジタル放送を視聴するものではなく、インターネット回線を介して専門チャンネルや動画配信サービスを視聴するものです。
たとえばドコモ光やahamo光の場合、ひかりTVと契約することで地デジ放送も視聴可能。「ドコモ光+ひかりTV」の組み合わせと比較すると、「auひかり+auひかりテレビサービス」では物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
auひかりを利用するメリットは?
多くの企業が提供する光回線サービスですが、あえてauひかりを利用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。auひかりを利用するメリットについて解説します。
auスマートバリューでセット割が使える
「auスマートバリュー」とは、auひかりや自宅のインターネットなどとセットでの利用で、au携帯電話の利用料金が割り引かれるサービスです。auひかりの利用者は、条件を満たすとauの携帯電話料金が毎月最大1,100円割引になります。
au PAYゴールドカード所有者はPontaポイントが高還元
au PAYゴールドカード所有者は、au携帯電話やauひかりなどの利用料金の最大11%がPontaポイントとして還元されます。通常は1%還元なので、かなりの高還元といえるでしょう。
初期費用が実質無料になる
auひかりは実質的に初期費用無料で契約できます。
(画像引用元:au公式サイト)
他社回線からの乗り換え費用を負担してもらえる
他社回線からauひかりへ乗り換える場合、解約違約金相当額をauひかりが負担する特典があります。
(画像引用元:au公式サイト)
まとめ
auひかりは独自回線を利用しているため、光コラボ回線よりも通信速度が速い場合が多く、安定した高速通信が可能です。 また、3年更新プランだと月額料金が比較的安く、工事費用が実質無料である点なども魅力的です。
auスマホユーザーやPontaポイントを貯めたい人に特におすすめの光回線といえるでしょう。