米国のOpenAIが2022年に「ChatGPT」を発表したことによって、与えられたデータから新たな画像・文章・音声などのデータを作り出す「生成AI」が広く認知されることとなりました。大量のデータから言語のパターンを習得し、自然な会話形式で必要な知識が得られるとして、企業ではカスタマーサポートやマニュアル作成、教育ツールなどとして活用しているところもあるようです。株式会社piconは、そのような「ChatGPT」をスマホでも簡単に利用できるLINE bot「AIチャットくん」を運営しています。そしてこのたび、SMS版の提供開始を発表しました。
LINEの友だち登録だけで簡単に利用できる「AIチャットくん」
株式会社picon代表の山口翔誠氏は、以前オトナライフが行ったインタビューで、“Webブラウザでしか利用できないChatGPTを誰でも簡単に利用できるようにしたい”との思いからLINE botの「AIチャットくん」を開発した、と語っていました。
その言葉通り、使用方法はいたってシンプル。LINEアプリ上で「AIチャットくん」を友だち登録するだけ。認証不要で、普段LINEを利用している人なら簡単に「AIチャットくん」との会話が楽しめます。日々の献立の提案やビジネスメールの作成、誰にも言えない秘密の相談など、その用途は無限大。ネット上にある大規模なデータセットから最適な情報を選び提供してくれるのです。
また、OpenAIの音声認識モデル Whisper APIを利用することで、人間が発した声や会話をAIが解析してテキストデータへ変換し、その内容をもとにChatGPTが返答してくれます。より自然な形でスムーズにコミュニケーションをとれるのは嬉しいですね。
利用料金は、毎日5通までは無料で、月額980円のプレミアムプランに加入すると無制限でチャットが利用可能に。すでに、LINE登録者数は260万人(2023年11月14日現在)を超えているそうで、多くの人がチャットボットに興味を持っていることがわかります。
SMS版のサービス対象は「ソフトバンク」「Y!mobile」「LINEMO」のユーザーのみ
そのような「AIチャットくん」から、普段LINEを利用していない人も簡単に使えるSMS版の提供が発表されました。こちらはLINE版よりもさらに簡単で、電話番号「255000」にSMSを送信するだけ。登録も必要なく、気になったことや知りたいことがあれば、いつでもどこでもアプリがなくても簡単に質問できる手軽さです。なお、現在のところ、サービスの対象は「ソフトバンク」「Y!mobile」「LINEMO」のユーザーのみとなっています。
また、同社はOpenAIが開発した生成AI「StableDiffusion」をLINEで手軽に利用できる「AIイラストくん」も開発しています。これについて山口氏は、「Webのバナー広告などに気軽に使えるといいかな」と語っています。
次々と開発が進む生成AI。一言で「AI」というと、どう利用すればいいかわからないという人も、「AIチャットくん」のようなチャットボットや「AIイラストくん」のようなツールを通して、うまく生活に役立てていくことで、仕事にも日常にも、新たな可能性が広がっていくのではないでしょうか。
出典元:【株式会社picon/PR TIMES】
※サムネイル画像は(Image:「株式会社picon」プレスリリースより引用)