ソースコードの記述をせずに、オリジナルのChatGPTを作成できるようになったのはご存じでしょうか。今回はノーコードで自分用のChatGPTを開発できる機能GPTs(GPT Builder)についての基本的な知識と作り方を解説するとともに、公開されているGPTsの作例を実際の画像を使ってご紹介します。
【目次】
1.GPTsとは:ノーコードでオリジナルのChatGPTを制作可能
2.GPTsの基本的な使い方
3.一般公開されているGPTsの作例
4.GPTsを提供する国内の企業も登場
5.オリジナルGPTsの作り方
6.GPTsを作成・利用する際の注意点
7.まとめ
GPTsとは:ノーコードでオリジナルのChatGPTを制作可能
GPTsとは、ChatGPTをベースにノーコードでオリジナルのチャットサービスを作成できる機能です。
GPTsの基本的な使い方
GPTsでできることや基本的な使い方を解説します。
公開されているGPTsを利用する
他の人が作成し、公開されているGPTsを利用できます。
オリジナルのGPTsを作成する
自分用にカスタマイズしたオリジナルのGPTsを作成できます。
作成したGPTsをGPT Storeで公開する
作成したGPTsをGPT Storeで公開できます。
一般公開されているGPTsの作例
実際に 一般公開されているGPTsがどういったものなのか具体的にご紹介します。
LegalGPT:法律相談が可能なGPTs
LegalGPTは、法律問題に特化したGPTsです。
参考元:LegalGPT
ちなみに刑法223条の強要罪は、暴行又は脅迫により人に義務のないことを行わせなければ成立しないので、この時点では相談者は謝罪のツイートをしていないので成立しません。成立するとしても、222条の脅迫罪に留まると考えられます。
Logo Creator:ロゴ作成が可能なGPTs
Logo Creatorは、簡単にロゴを作成できるGPTsです。
参考元:Logo Creator
Write For Me:ライティングが可能なGPTs
Write For Meは高品質なライティングを目的としたGPTsです。
参考元:Write For Me
Write For Meが書いた文章を確認すると、「スパイスカレー作りの最大の楽しみは、自分だけの味を見つけることにあります。クミン、コリアンダー、ターメリックなど、さまざまなスパイスを自分の好みに合わせて組み合わせ、独自の味わいを生み出す過程は、まさに料理の魔法です。この探求は、料理に新たな次元をもたらし、毎回の料理を特別な体験に変えてくれます。」といった、現時点ではいわゆるAIっぽさが抜けない文章が生成されてしまいます。あくまで「文章が必要なときのたたき台」的な位置づけのGPTsと言えそうです。
GPTsを提供する国内の企業も登場
日々、多種多様な目的のGPTsが公開されていますが、国内でもGPTsを自社サービスに組み込み提供する企業が現れました。
カラーミーショップ:公式APIの使い方を解説するGPTs
ECサイト開設サービスのカラーミーショップでは、開発者向けページで公式APIの使い方を解説するGPTsを導入しました。
(画像引用元:カラーミーショップ Developer「カラーミーショップ API (1.0.0)」)
オリジナルGPTsの作り方
それでは実際にGPT Builderを利用し、オリジナルGPTsを作成する手順を解説します。
GPT Builder を立ち上げる
GPT Builderに作りたいGPTsの内容を伝えてタイトルを決める
ロゴを決める
GPT Builderと会話しながら内容を詰めていく
最後に調整や追加
「Configure」からもカスタマイズ可能
完成!
GPTsを作成・利用する際の注意点
GPTsを作成・利用する際の注意点についてまとめました。
プロンプトリーキング
プロンプトリーキング(Prompt Leaking)とは、公開を意図していない機密情報や専有情報を含む可能性のあるプロンプトを、意図的にリークさせる攻撃のことです。ChatGPTなどの言語モデルに対して、機密情報を引き出すような指示を行うことで、プロンプトリーキングが行われる可能性があります。GPTsを利用する際はアップロードした情報などが誰かに見られる可能性が常にあることに留意しましょう。
GPTsのプロフィール名
GPTsのプロフィール欄は、決済情報名義と紐づいているため、自分名義のクレジットカードを利用していると本名が自動的に公開されてしまいます。本名を公開されたくない場合は、「設定」→「ビルダープロフィール」へアクセスし、「名前」の欄をオフにしましょう。
まとめ
今回はGPT Builderを利用し、自分用のオリジナルなChatGPTを作成する方法を解説しました。実際に利用してみると、驚くほど簡単に自分用のChatGPTを作ることができます。2024年2月現在では有料会員しか利用できませんが、興味がある方はぜひ一度試してみることをおすすめします。