満足度の高いインターネット回線はどこなのだろうか。顧客満足度調査を行っているオリコンが「インターネット回線」についての満足度を調査したところ、広域企業の部門で「ドコモ光」が初の総合1位を獲得した。どういったところが評価されているのか、詳しくみてみよう。
広域企業で初の1位となったドコモ光 地域別では4地域で1位を獲得
（「株式会社oricon ME」調べ）
評価項目別でもドコモ光が1位を獲得している項目、地域が多い。大手では次いで楽天ひかりが健闘している（「株式会社oricon ME」調べ）
調査対象は、過去5年以内に光回線／CATV回線サービスに新規加入（他社からの契約変更含む）し、3カ月以上継続して利用している全国の18～84歳の利用者。調査期間は2024年１月24日から2月19日。広域企業とは9地域中5地域以上でサービスを展開している企業で、1位を獲得したのは「ドコモ光」だった。前回の2位から順位を上げて初の首位となり、地域別をみても4地域で「ドコモ光」が1位を獲得している。
3年連続となる「東北」と、2年連続の「関東」、4年連続の「甲信越・北陸」、初の1位となった「九州・沖縄」の4地域だ。「設置やトラブル対応が早い」「通信が安定していて、近くに相談場所があるのも良い」との声があり、使い勝手はもちろんサポート体制の充実が高く評価されているようだ。評価項目別ランキングでも「サポートサービス」など4項目で1位を獲得している。さらに、住居別の「戸建て」「マンション」や家族構成別「1人暮らし」でもそれぞれ1位となっており、幅広い層から支持を得ている。
地元企業が1位を獲得している地域は4つ。ドコモ光が今後どこまで食い込んでいけるか
こうして表をみると、インターネットサービスはさまざまな企業が参入していることがわかる（「株式会社oricon ME」調べ）
他の地域ではどうなっているかというと、「北海道」では「楽天ひかり」が初の1位となっている。「料金プラン」や「コストパフォーマンス」などが項目別で1位をとっており、ドコモ光は4位という結果だった。
地元企業が1位になっているのは、東海、近畿、中国、四国の4地域だ。まず「東海」では前回の3位から順位を上げた「CCNet」が初の1位、2位が「コミュファ光（中部テレコミュニケーション）」と地元企業がツートップという結果だった。
「近畿」は、大阪本社の「eo光ネット（オプテージ）」が4年連続の1位。さらに評価項目の7項目とも1位を獲得するという盤石の結果となっている。「中国」は、広島市に本社がある「MEGA EGG（エネコム）」が3年連続の1位を獲得。項目別では3項目で1位の評価を得ている。最後に「四国」。高松市に本社がある「ピカラ（STNet）」が3年連続の1位、同じく地元企業の「愛媛CATV」が2位となっている。全体的にドコモ光が健闘しているが、地域ごとに評価の高いサービスもあるため、ネット海鮮市場は群雄割拠時代といえるだろう。今後の動向にも注目したい。
出典元:【オリコン株式会社】
