「Windows 10」や「Windows 8.1」はいまどれくらいの国内シェアがあるのか?

2025年10月14日にサポートが終了するWindows 10。終了まで残り1年を切りました(※2024年11月時点)が、この記事をお読みの方でも「Windows 10を使い続けている」方も少なくないのではないでしょうか。Windows 10や、かつてのWindows 7と比べると「Windows 11」の人気の広がりは、やや鈍い印象は否めません。

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なお過去の主なWindowsバージョンは以下の通り。

・Windows XP:2001年
・Windows Vista:2006年
・Windows 7:2009年
・Windows 8:2012年
・Windows 8.1:2013年
・Windows 10:2015年
・Windows 11:2021年

では「Windows 11」のシェアの広がりが鈍いとした場合、その以前のバージョンにあたる「Windows 10」や「Windows 8.1」の人気が高いのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

「Windows 7」の全盛期を超える国内シェアを獲得した「Windows 10」

ブラウザシェアやOSシェアなどに関する各種統計を行う「Statcounter Global Stats」の集計によると、Windowsの日本国内のシェアは2024年時点でも「Windows 10」が最も大きいです。
同統計によるとWindows 10は、2024年10月時点でも54.3%のシェア。デスクトップ向けのOSの半数越えのシェアを獲得しています。

なお同統計ではWindows 11は「Other」と計上されています。そのOtherを、すべて「Windows 11相当」としてカウントした場合でも、Win 11は4割弱程度のシェアしかありません。

「Windows 7」の全盛期を超える国内シェアを獲得した「Windows 10」1

(「Statcounter Global Stats」調べ)

ちなみに2009年~2024年まで15年ほどのデータを遡ると、過去に大きな国内シェアを獲得したWindowsバージョンは3つあります。

・Windows XP:71.86%(2009年1月時点)
・Windows 7:66.53%(2015年7月時点)
・Windows 10:87.75%(2021年12月時点)

Windows XPやWindows 7は、最盛期でも7割程度のシェアのOSであり、残り3割はWindows VistaやWindows 8.1などその他のバージョンがシェアを獲得していたと言えます。

そしてWindows 10は9割弱のシェアを獲得することに一時的に成功しています。Windowsの歴史の中でも最も広く使われた「決定版」的なOSの1つと言えるのではないでしょうか。

最盛期でも2割程度のシェア獲得にとどまった「Windows 8.1」

Windows 10以前のOSはシェアを落としており、たとえばWindows 8.1は1%未満(2024年10月時点)のシェアに留まります。そして、Windows 8.1は最盛期でも22.41%のシェア(2015年5月時点)の獲得に留まる「不人気OS」でした。

2015年時点ではWindows 7がおよそ6割のシェアを獲得しているほか、すでに当時完全な「古参」のOSであったWindows XPでも5%以上という決してその数字を無視できないシェアをまだ持っていたという事実があります。

最盛期でも2割程度のシェア獲得にとどまった「Windows 8.1」1

(「Statcounter Global Stats」調べ)

2015年当時、マイクロソフトはMicrosoft Surfaceの販売に積極的に乗り出しており、Windows 8及び8.1は同シリーズに積極的に搭載されました。いわばWindows 8及び8.1は、タブレットとPCを横断するOSと位置付けられたと考えられます。

しかしSurfaceは事業開始当初の期待ほどには「売れていない」シリーズと言われています。いわばWindows 8及び8.1とSurfaceは「Windows 7やVistaのままでよい」というユーザーの取り込みにも、モバイルユーザーの取り込みにもさほど強みを発揮できず、中途半端な立ち位置のOSになってしまったと言えるのではないでしょうか。

伸び悩み感が強い「Windows 11」

Windows 10のサポート終了まで1年を切りましたが、Windows 11のシェアはWindows 10を逆転してはいません(2024年10月時点)。

ちなみに特に法人利用の現場では、Windowsは大きく普及したバージョンの「次のOS」はダメダメであるという「Windowsの法則」がしばしば話題になります。企業にWindowsが普及した「XP」に次ぐ「Vista」は評判が悪いOSであり、XPと並んで好評だった「7」に次ぐ「8及び8.1」は低迷したOSでした。

Windows 10に次ぐ「11」も、Copilotの意欲的な導入は光るものの「Windows 10から多数のユーザーが一気に乗り換える」ほどの訴求はうまくいっていないように数字上は見えます。すでに市場の関心は「Windows 12」に向いているといっても、過言ではないのかもしれません。

※サムネイル画像(Image:Paul Daniels / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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