スマホを使っていて、一番気になるのがデータ通信量だろう。大半の契約では、月ごとに使用できる通信量の上限が決まっており、それを超えると通信速度が一気に下がってしまう。どうすればデータ通信量を減らせるのか、いくつかの方法を紹介したい。
YouTubeの通信量を下げる
(Image:BigTunaOnline / Shutterstock.com)
Wi-Fi接続のない環境で携帯電話回線を使ってスマホを使っていると、知らないうちに通信容量を消費してしまいがちだ。最近では、1GBや2GBといった少ない通信容量で契約している人も増えてきているが、このような容量では外出中に動画を好きなだけ見るといった使い方をすると、月ごとに使える通信容量を突破してしまい、通信速度制限に引っかかってしまうこともある。そうなると、月末まで非常に低速な通信環境に我慢するか、あるいは割高な金額で追加で通信容量を購入するしかない。
そんな状況を避けるには、なるべく通信容量を消費しないような設定に変更したい。ここでは3つの方法を紹介するが、スマホの利用パターンによって、効果の出やすい方法は異なるので、なるべくいろいろな設定を試してみたい。
まずはYouTubeだ。YouTubeではさまざまな動画を手軽に楽しむことができるため、外出中にスマホで動画を楽しむ人も多い。しかし、動画はネットの閲覧などに比べて通信量がかなり多いため、再生時間が長くなると、通信容量を消費してしまいがちだ。YouTubeはWi-Fi接続のないところでは見ないのが一番の解決方法ではあるが、どうしても見たいなら、動画品質を落としてみよう。動画を見るからには、できるだけ美しい画質で見たいところだが、高画質な動画は容量がかなり大きくなってしまう。なるべく低画質で見るほうがいい。
【手順】
動画再生中の画面をタップし、画面右上のアイコンをタップする
表示されたメニューの「画質」をタップする
一覧で表示されている画質の中から、先ほどの画質よりも低いものをタップする
Wi-Fi環境下以外でのアプリ更新を止める
ネットの閲覧などを控えていたにもかかわらず、通信容量を大幅に消費していたという場合は、アプリの自動更新を疑ってみたい。Androidでは、スマホはネットの閲覧やアプリの使用などをしているときだけでなく、アプリの更新時でも通信容量を消費してしまう。アプリの自動更新は特に急いで行う必要はないので、Wi-Fi接続のある環境でのみ実行できるように設定しておきたい。なお、iPhoneではアプリの自動更新はできない。
【手順】
Google Playストアのメニューから「設定」をタップする
「設定」メニューの「アプリの自動更新」をタップする
「Wi-Fi接続時のみアプリを自動更新する。」をタップする
データセーバーを利用する
Chromeには普段ネットを利用しているときの通信量を削減できる「データセーバー」という機能がある。この機能はネットを閲覧する際に、画像や動画の画質を落として通信量を抑えるものだ。設定画面では、どれぐらいの通信量が削減できたのかをグラフで確認することも可能だ。
【手順】
Chromeの「設定」メニューから「データセーバー」をタップする
画面右上のアイコンをタップし、「データセーバー」をオンにする
オンにした状態でネットの閲覧などを行っていると、データセーバーによってどれぐらいの通信量が削減できたかを確認することができる
スマホはユーザーが気づかない場面でもデータ通信を行っているため、知らないうちに通信容量を消費しがちだ。ある程度は仕方ないと割り切っておくべきだが、設定次第で通信容量を減らせる場合もある。うまく設定して、毎月割り当てられる通信容量を効率的に使うようにしよう。