世界的ブランドであり、日本でもiPhoneなどが高い人気を誇っているApple製品。そんなAppleが、現在世界的に推奨されているテレワーク環境下で、セキュリティへの信頼感を武器にさらなる支持を獲得する気配を見せている。
今回は、アメリカから日本に伝播してくるかもしれない、Macデバイスの新たな躍進についてお伝えしていきたい。
「安全性が高いのはMac」と欧米企業の担当者も太鼓判
Appleといえば、その名の通りリンゴのロゴがついた各種デバイスが有名なデジタル製品メーカーだ。同社の発売するMacシリーズのPCや、日本のスマートフォン業界で断トツのシェアを誇るiPhoneなど、直感的でクリエイティブな機能を多数有していることでも知られている。
アメリカのソフトウェア会社・Jamfが2020年夏に欧米企業のIT・情報セキュリティ担当者を対象に実施したアンケートによれば、テレワークの進む現代において、多くの企業が「今後12カ月間にMacの使用台数が増加する」と考えていることが明らかになった。その割合は現時点でMacをメインデバイスとして利用する企業のうちの74%、Mac以外をメインデバイスとして利用している企業でも65%が上述のように想定しているという。
Macデバイスを増やす理由としては「高い安全性」が多く挙げられており、メインデバイスがMacであるかどうかに限らず半数以上が同様の回答をしている。これもMacのセキュリティに対する高い信頼度の表れと言ってもいいだろう。
さらにMac とMac 以外のデバイス、どちらも使っている企業のうち、77%が「Macはもっとも安全なデバイスである」と回答している。両方を使っているということは、比較対象もしっかりと使い込んだうえで「Macのほうが安全だ」と判定を下したことになる。片方しか使ったことのない企業が「Macは安全!」と妄信的な発言をするよりも圧倒的に説得力のある話だ。
実際、コンピューターウイルスなどの被害はMacよりもWindowsのほうが件数は多くなっている。両者のシェアの差もあるため単純な件数だけでの比較はできないが、ターゲットとなる確率は比較的低いと言えるだろう。
このアンケートは欧米での結果であり、日本で同様の判断が下されているとは限らない。しかし欧米のトレンドは日本にも強い影響力を持っていることは明らかだ。加えて日本では、iPhoneをはじめApple製品はオシャレなアイテムの象徴のひとつでもある。新型iPhoneが発売されるたびに国内のApple Storeに行列ができるのも、もはや風物詩となっている。
「Macはオシャレかつ安全性も高い」という新たな神話が浸透すれば、今以上のシェアを獲得していく可能性は多いにあり得る話だろう。Macが日本のテレワークのスタンダードになる日は、すぐそこまで迫っているのかもしれない。
参照元:MacとMac以外のデバイスを利用する企業の77%が「Macはもっとも安全なデバイス」と回答【Jamf Japan】