Googleによる「2020年Google検索ランキング」の結果が発表された。昨年からの伸び率でみる急上昇ワードには「新型コロナウイルス感染症」が一位を飾った。今年1年がこの未知のウイルスに振り回され続けたものであったことが改めて痛感される結果となった。
今回は急上昇ワードはもちろん、それ以外の部門の検索ワードランキングの結果から今年1年を振り返っていこう。
大多数の部門のトップには「コロナ関連」のワードが並ぶ
2020年12月9日に大手検索エンジンの「Google」が、今年の検索ランキングを発表。そのランキングの一つ「急上昇ランキング」は、昨年から検索数が急上昇したキーワードを確認することができ、これを読み取ることでその年の話題や流行を確認することが可能だ。
今年の急上昇ワードの1位は、やはり「新型コロナウイルス感染症」。このウイルスによって社会は一変しており一年前には考えられなかったような現状となっている。納得の順位といえるだろう。その他、意味を調べる時に使われる「〇〇とは」の検索ワードのランキングには、上から「緊急事態宣言 とは」、「東京アラート とは」、「ロックダウン とは」、「パンデミック とは」、「オーバーシュート とは」とトップ5全てにコロナ関連の言葉が並ぶという事態が起きている。また、従来レシピやDIY関連のワードが並ぶことが多い「〇〇作り方」というランキングの1位に「マスク」がランクイン。マスクの品薄という異常事態が起きた未曽有な年であったことが見て取れる。
なかでも注目したいのが、「方法」というワード。1位に「給付金申請 方法」。 2位にマイナポイント取得のための「マイナンバーカード申請 方法」。 3位に、新型コロナウイルス感染症関連で事業主に対して支給される「雇用調整助成金申請 方法」が ランクイン。全て「金銭的な補助をうけるため」のワードが続いている。
この状況下で収入が減ってしまった人や職を失ってしまった人が多くいることは想像に容易い。前代未聞の事態が発生した年であっても、人の生活に一番必要なのはどんなときでも「先立つものは金」ということなのかもしれない。
前提的にコロナウイルスに関わる「暗いワード」が並んだ今年の結果。さらには、金銭的に打撃を受けていることも多い苦しい懐状態をも露呈している。その中でもエンタメ界の結果に目を向ければ、「鬼滅の刃」や「パラサイト」などのヒット作の名が。新型コロナウイルスによって混沌とした年となったが、微かに娯楽という光もあったことを思い出せたランキング結果となった。
参照元:2020 年 Google 検索ランキング発表【Google Japan Blog】
※サムネイル画像(Image:Sundry Photography / Shutterstock.com)