【Wi-Fiのキホン】Wi-Fiが遅いときはどうする?

自宅でスマホをWi-Fi(無線LAN)でネットに接続しているが、なぜか速度が遅いと感じたことはないだろうか? ここではWi-Fiが遅くなる原因と、Wi-Fi速度をもっと高速にするための手段をいくつか紹介しよう。

Wi-Fiのチャンネルを変更すれば解決できる!

自宅のWi-Fi(無線LAN)が遅くなる原因はさまざまな理由が考えられる。ここではいくつかの例で解決策を探ろう。

まず、近所で同じ規格のWi-Fi電波が存在し、それが干渉して遅くなる場合が考えられる。実はもっとも普及している11b・11g規格では、チャンネルが14chあるものの、周波数が重複しているために、実質4チャンネルしかない(下図参照)。そのため、マンションなどではよく起きる現象なのである。

これを解決するには、Wi-Fiルーターの設定画面からチャンネル変更するか、思い切って周波数の異なる5GHz帯を使う11a・11acに変更すればよい。ちなみに、5GHz帯は周波数帯が重ならない独立した19chを利用できるので、近所で偶然同じチャンネルを使っていない限り、電波干渉は起きないのだ。

11b・11gのチャンネルは14chあるが、周波数帯が重複しているので、実質4chしか同時には使えない。これがWi-Fi電波が遅くなる原因の代表例。これに対し、11a・11acは独立した19chが使えるので電波干渉は起きにくい

最近のWi-Fiルーターであれば、本体に、11gのSSIDと11aのSSIDが2種類書いてあるはず。もし、11g規格の方で接続しているなら11a規格で接続すれば、電波干渉も避けられ、速度が速くなる可能性が高い

Wi-Fiルーターの設定画面(アクセス方法はマニュアルで確認)から、11b・11gのチャンネルを変更してみよう。現在使用中のチャンネルから、できるだけ離れたチャンネルを選ぶのがポイント

より高速なWi-Fi規格11acに乗り換えよう!

 

そもそもWi-Fiの規格は現在6種類ある(上表参照)。11gは現在でも世界中で幅広く使われているが、最大でも54Mbpsと遅い。もし、自宅のネット回線が100Mbps以上の高速光回線であれば、有線LANよりも確実に遅くなるはずだ。
 
そんなときは、もっと高速な11ac規格を利用しよう。自宅のWi-Fiルーターが11ac対応であれば、11gではなく11acのSSIDに接続するだけで、グンと速くなる。もちろん、スマホ側も11ac対応でないと使えないが、iPhoneなら6以降が11acに対応している。

もし、自宅のWi-Fiルーターが古くて11acに非対応な場合は、この際、Wi-Fiルーターを買い替えよう。現在では最大1733Mbpsに対応した機種でも1万円以下で購入できる。

なお、自宅が1Gbpsなどの超高速回線を導入している場合は、最新の11ad規格対応製品を導入する手もある。現状、11adに対応するスマホやWi-Fiルーターは非常に少ないが、たとえば、NETGEAR 「Nighthawk X10 (R9000)」は、4600Mbpsという異次元の速度を実現しているのだ。ちなみに、スマホで11adに対応するは「ZenFone 4 Pro」などごく一部。iPhone X/8は非対応だ。

文=すずきあきら/編集・ライター

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