「Windows 11(仮称)」と見られるデスクトップの画像や動画が複数の情報筋からリークされ、ネット上で大きな注目を集めている。Windowsを開発するマイクロソフトは6月24日に「次世代のWindows」を発表すると宣言しているだけに、もうおおむね完成していると見ていいはずだ。だとすると、このリークは信憑性の高いものなのかもしれない。今回は、リーク情報から見えてくる新たなWindowsについてお伝えしていきたい。
Windows 11のスクリーンショット画像が続々ネットに流出?
今回複数確認されたリークのうち、ADeltaX氏(@ADeltaXForce)がツイッターに投稿したのはセットアップ画面と見られる画像など。ユーザーの国や地域の選択画面、キーボードレイアウトの設定などの画面が投稿された。またネット上では、タスクバーのアイコンが中央寄りになったり、ウィンドウの角が取れて丸みを帯びていたりする新たなデザインも公開されており、その部分に開発中止となった「Windows 10X」の影響を指摘する声も見られた。
ネットフォーラムの「My Digital Life」でもADeltaX氏の投稿とは異なるデスクトップ画像が公開され、よく似通ったものであることから信憑性の高いリークであると見られている。
さらにネットメディア「The Verge」では、Windows 11の動画や画像がネット上に流出していることを報道。The VergeのTom Warren氏はツイッター上で23秒の操作動画やスタートメニューを開いた画像を投稿している。この情報は中国・百度(バイドゥ)の「バイドゥ・ティエバ」で公開されていた情報だといい真偽のほどは不明とされているが、前述の2件のリークとも酷似している画面なだけに本物である可能性も十分にありそうだ。
新たなWindowsは、マイクロソフトがすでに告知している6月24日のオンラインイベントでお披露目されると見られている。同社CEOのサティア・ナデラ氏が自ら「過去10年で最も重要なアップデート」と位置付ける発言をしているだけに、大規模な刷新を期待する声も少なくない。
ナデラ氏がそれだけ大胆な発言をしたのは、同時期に発表されたアップルのmacOSを意識している可能性も否定できない。デスクトップOSのシェアでは大きく勝るWindowsだが、世間の注目の度合いで言えばMacも引けを取っておらず、下手をすれば同等以上に大きく報じられることも少なくない。そんなアップルが同じようなタイミングで新型OSとなる「macOS Monterey」を発表したため、存在感に対抗するためにも強い言葉を選んだ可能性は否定できない。
マイクロソフトの発表イベントが現地時間で午前11時に行われることや、イベント用ページのビジュアルの一部が「11」に見えるという指摘から、ネット上では「新たなWindowsの名称はWindows 11になる」という見方が大勢を占めている。果たしてこの予測は的中しているのか。また、“重要なアップデート”でWindowsにどのような変化が訪れるのか。今後の発表を心して待ちたい。
参照元:「Windows 11」のスクリーンショットがオンラインに流出か【ZDNet Japan】