あなたは仕事でGoogleドライブを利用しているだろうか?Googleドライブとは、Google社が提供するオンラインストレージサービス。ワードやエクセルなどの各種ファイルをはじめ、プログラムのコードファイルなども形式問わず保存できる便利なサービスである。Googleアカウントを持っていれば無料で利用でき、各デバイスでログインすればスマホや社外のパソコンからいつでもどこでもアクセスが可能。ファイルやフォルダのリンクを作成すれば、簡単にデータ共有できるのもビジネスシーンで重宝されている理由のひとつだ。
そんなGoogleドライブが、9月13日に始まるセキュリティアップデートで、“Googleドライブ内にあるファイルが開けなくなる”可能性があるのだという。一体、どういうことなのだろうか。
受け取ってから一度も開いていないファイルにはアクセスできなくなる可能性
ギズモード・ジャパンは、Googleドライブについて「セキュリティアップデートによって影響を受けるドライブファイルが出てきそう」と報じた。というのも、既存のフォルダやファイルへのリンクは、セキュリティを強化するためのリソースキーとともにアップデートされるのだが、新たなファイルはアクセス権の申請が必要になるケースがあるのだという。
Googleブログには、「以前に受け取っていたファイルをまだ開いていない場合は、アクセス権を得るためにリソースキーの含まれたURLをもらう必要があります」と記載されている。つまり、Googleドライブを経由して受け取ったファイルを、一度も開かずに寝かせていた場合、アップデート後にアクセスしようとしたら開けなくなっているというわけだ。あなたも「まだ使わないからいいや」と開かずに放置しているファイルはないだろうか。
また、ギズモード・ジャパンによると、「Googleドキュメントを仕事などでよく利用している人は注意が必要」とのこと。Google社が提供している「Googleドキュメント」は、平たく言えば“Wordのオンラインバージョン”のようなもの。作成したファイルはGoogleドライブに保存され、ファイルのリンクを共有すれば同時に複数人で編集できるのが魅力だ。「Googleスプレッドシート」はそのExcelバージョン。ファイル内の情報をリアルタイムで更新して共有できるため、仕事で多用している人も多いのではないだろうか。そんなドキュメントやスプレッドシートも、ある日突然リンクが開けない事態になってしまうケースがあるのがこのアップデートである。
もしリンクを受け取ってから一度も開いていないファイルがあった場合、アップデート後にはそのリンクが使えなくなる可能性がある。その度に「申し訳ないのですが……」と再送信を要求しなくてはならないのだ。逆もしかり、アップデートのことを知らない人からは、こちらが過去に送ったリンクについて「開けないんだけど!」という連絡が来る可能性だってある。いずれも非常に厄介な話だ。
アップデートの詳細は、7月26日以降にメールで連絡されるという。厄介なことにならないよう願うばかりだ。
参照元:Googleドライブのリンク共有してる人は注意。アップデートでリンクが使えなくなるかも【GIZMODO】
※サムネイル画像(Image:Nopparat Khokthong / Shutterstock.com)