若者で知らない人はいないSNS・インスタグラム。10~20代女性の75%以上が利用しているとされるインスタは、若者の間で最もメジャーな情報収集手段と言っても過言ではない。
そんなインスタを、企業は消費者とのタッチポイント情報発信手段として活用したいところ。今回は、株式会社サキヨミが行った調査の結果をもとに、「インスタグラムでフォローされる企業アカウントの共通点」について解説していく。
カギは「統一感」「有益な情報」「心が動かされる投稿」
サキヨミが10~20代の男女を対象に行った調査によると、インスタで最もフォローされている企業アカウントは、旅行系では「ANA」、美容系では「キャンメイク」、レシピ系では「クラシル」であることが明らかに。
これらのアカウントを分析した結果として、ANAとキャンメイクは投稿のトンマナが揃っていることによる「アカウントの統一感」があり、キャンメイクとクラシルでは新商品情報やレシピ動画など「有益な情報提供」ができているという。そしてクラシルとANAでは、食べてみたい、行ってみたい、とつい行動に移したくなるような「心が動かされる」投稿が共通していると分析されていた。
たしかに、トップページに複数の写真がずらりと並ぶインスタは全体の統一感が重要だ。投稿する写真の色のトーンを揃え、まとまりのあるページにするのはフォロワーを増やすために必須だろう。また、宣伝ばかりではうんざりしてしまうため、ユーザー目線で役立つ情報をしっかりと発信することも大切だ。
では、実際にフォローに踏み切るきっかけは何なのだろうか。フォローのきっかけとして最も割合が多かった回答は、「『いってみたい』『買ってみたい』『食べてみたい』と感情を動かされて」であった。
例えば旅行系の企業系アカウントであれば、美しい風景や一風変わった景色の写真を載せて「ここに行ってみたい!」と思わせることが重要なのである。美容系のアカウントならば、商品自体の魅力を訴求して「自分で使ってみたい!」と思わせることが重要。パッケージだけでなく、実際に使用している時のイメージを持ってもらえるよう、スウォッチなどの写真も必要そうだ。レシピ系であれば、「作ってみたい」「食べてみたい」と思わせることが重要だろう。
いずれの商材でも、ユーザーにとって“自分事”にしてもらえるかどうかが、フォローの分かれ道になりそうだ。読者の中に企業のSNSアカウントの運営に携わっている人がいたとすれば、「自分がこの投稿を見て心を動かされるかどうか」を基準に新たな戦略を練って見るのもいいかもしれない。
フォローするユーザー側の視点で言えば、そうしたポイントをしっかり押さえているアカウントは、発信される情報の質も厳選された上質なものになるため、より効率的な情報収集が期待できることになりそうだ。
出典元:【徹底解説!】伸びているInstagramアカウントの運用事例と伸びてる理由の解説!【SAKIYOMI】
※サムネイル画像(Image:Nopparat Khokthong / Shutterstock.com)