就職活動の一環として、近況報告や情報収集などのために、SNSを使っている学生も多い。そんなSNSや友達同士の会話などで、流行している就活用語があるという。それは、一般的な言葉ではなく、若者が作りがちな略語や造語が多いようだ。
今回は、マイナビが調査した「2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」の中から、流行した就活用語の調査結果を紹介しよう。
3位、2位ともに、5年間で常連の就活用語がランクイン!
第3位は、選考で落ちることを指す「お祈り」。不採用通知の文面にある「今後のご活躍をお祈りしております」という一文から作られた。21年卒では3位、20年卒では1位、19年卒では2位、18年卒では1位と、5年続けてトップ3をキープし続けている。類語や同義語として、「お祈りメール」、「祈られた」という言葉があるらしく、汎用性も高いようだ。
第2位は、「学生時代に力を入れたこと」の略語「ガクチカ」。面接でよく聞かれるテーマのため、学生の間でも相談することや話題に上がることが多く、会話をなるべく短くするために略されたのかもしれない。21年卒では2位、20年卒でも2位、19年卒では1位、18年卒では4位と、3年連続の2位となった。学生の間ではすっかり定着した言葉となっているのだろう。
第1位に選ばれた就活用語は「NNT」。「無い内定」(Nai Nai Tei)の略で、内定、内々定がないことを意味し、さらに「内々定」にも掛けているとのこと。21年卒では1位、20年卒では4位、19年卒では5位、18年卒では3位と、2年連続の1位となった。Twitterでは、内定・内々定獲得に苦戦している就活生が「#22年度卒NNT」といったハッシュタグをつけて投稿しているようだ。学生としてはあまり使いたくない、使わない状況でありたい言葉であると思うが……。
4位以下も見ていこう。4位「サイレント」、5位「ES」、6位「終活」、7位「グルディス」、8位「無い内定」、9位「オワハラ」、10位「クラッシャー」がランクインした。4位のサイレントは「不合格」の意味で、選考結果の連絡が来ないことの意味を持つ。3位のお祈りと合わせて、「サイレントお祈り」と使われることもあるらしい。10位のクラッシャーは、グルディス(グループディスカッション)で議論を繰り返して妨害する人のことを指すようだ。ここ5年間で初めてのトップ10入りということだが、クラッシャーが増えてランクインしてしまったのか……。
トップ10は、ネガティブな言葉が多く見えて、苦戦している学生も多いのだろうか。就職活動が早く終われることを願いたい。
出典元:「マイナビ 2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」を発表【マイナビ】