テレワークが急速に普及した近年。テレワークを初めて経験したという人も多いと思うが、テレワークの際に最初に悩むのは、仕事をする「場所」ではないだろうか。会社にあるようなデスクや椅子をあらかじめ持っている人よりも、本来くつろぐスペースなどをテレワークできる環境に整備した人の方が多いイメージだ。
今回は、テレワーク・リモートワーク総合研究所がテレワーカーを対象に調査した「仕事をしている場所」について紹介しよう。
3位は会社デスクの環境に近い場所、2位は自身も家族もうれしいあの場所!
第3位は、「ダイニングルーム」で16.71%。ダイニングには机や椅子がすでに設置されている家庭が多いため、会社のデスクに近い環境で仕事ができる。ダイニングの近くにはコンセントが手の届く範囲にある家も多く、電源ケーブルを繋ぎながらパソコンで仕事ができるのもメリット。軽くて場所のとらないノートパソコンであれば、食事の際は片づけて元の状態に戻しやすいだろう。一方で、デスクトップといった片づけにくく場所をとるパソコンの場合は、ダイニングでの仕事は難しいだろう。
第2位は、「個室の書斎(仕事部屋)」で27.39%。3割近くの人が、仕事専用のスペースを持っていることが分かったが、中には、新しく書斎を設置した人や書斎のある家に引っ越しをした人もいるかもしれない。仕事以外で使わない部屋であれば、高性能のデスクトップパソコンを設置したり、複合機を手の届く場所に置いたりと、自分の働きやすい環境を好きなように整えることができるため、会社よりも仕事がしやすい環境にもグレードアップすることができるだろう。
1位には、他に大差をつけて「リビングルーム」が49.58%。リビングは、自宅内で最も広い場所であるため、仕事もできるスペースとして利用している人が多いようだ。リビングで仕事をする時、ソファーに座ってリラックスしながら仕事ができるというメリットがある一方で、リラックスしすぎて仕事に集中できないという人もいるかもしれない。家族がいる家庭では、リビングで遊びたい子どもやテレビを見てくつろぎたいという妻や夫がいるため、リビングで仕事をすることをためらう人も多いかと思ったが、5割近くの人がリビングで仕事をしているのは意外な結果だった。
ちなみに4位以下では、4位の「寝室」が16.34%と、3位のダイニングとほぼ同割合。5位以下の少数意見には、意外な場所も。それは7位の「トイレ」1.3%。トイレで小説を読んだり、スマホを触ったりする人は聞いたことあるが、仕事をするスペースとして活用している人がいたことには驚いた。
筆者は寝室でテレワークをしているが、書斎に憧れを抱いている。どうしても寝る場所が隣にあると、少し気になってしまう……。