Googleユーザーであれば、ほとんどの人が使ったことがあるGmail。Googleアカウントと連携することができるため、ネットショッピングやアカウント設定の際にGmailのアドレスを利用する人も多いのではないだろうか。GoogleカレンダーやGoogleドライブなどと連動できる便利な機能がある反面で、Gmailで購入履歴を追跡できるのではないかと一部で論争が行っているという。今回はGmailのセキュリティを巡って起こっている論争について詳しく見ていこう。
あたなは大丈夫?Gmailが収集するショッピング履歴
ニュースサイト「GIGAZINE」によると、ITスペシャリストのマーカー氏は自身のSNSアカウントにて、Gmailがユーザーの購入品や届け先、価格までの情報を記録し続けており、そのメタデータは「Googleデータエクスポート」から取得が可能だという。人に知られたら恥ずかしいものや、家族には内緒にしたい商品を購入している人は、プライベートな購入履歴が流出する恐れがあるかもしれない。
Gmailのセキュリティに対し、暗号化されたメールサービスに切り替えたというマーカー氏。この投稿は大きな注目を集め、「Gmailを避けるなら安心できるのはどこですか?」とセキュリティの高いメールサービスを知りたがる人や、「スパムなどの攻撃に遭って初めてセキュリティに危険を感じますが、もっと常に意識をもつべき」など、投稿をきっかけにセキュリティに対する意識を改めるよう注意喚起する人など、Gmailを巡って様々な論争が起こっている。
日本ビジネスメール協会が実施した「ビジネスメール実態調査2020」によると、仕事で使用しているメールソフトは「Outlook(Office 365を含む)」(50.5%)、「Gmail(G Suiteを含む)」(38.4%)と二強化が進んでいるという。Gmailは特定のメールを抽出するフィルタを使ってメールを振り分けることができる自動ラベル機能や、スレッド表示・プレビュー表示のオンオフでGmailのホーム画面を自由にレイアウトできる使いやすいデザインが支持されているようだ。
月間アクティブユーザー数は20億人を超えるといわれているGmail。複雑なパスワードを設定したり、2段階認証機能を有効にしたりと、高いセキュリティが得られるため、ビジネスのメールとして利用する人も多いだろう。2段階認証とは、スマホに送られてくるパスワードを入力し、ログインを許可するもの。パソコンとスマホ、どちらも乗っ取られない限りはログインできない仕組みとなっている。
もともと2段階認証でセキュリティに定評のあり、日本でも多くの人が利用するGmailだが、購入履歴のセキュリティに関する真相は果たして……。この噂の真偽が早急に解決することを願いたい。
参照元:「Gmailを使っているとGoogleに個人情報や製品の購入情報が保存される」とユーザーから指摘が起きて大論争【GIGAZINE】
※サムネイル画像(Image:Hadrian / Shutterstock.com)