会社そのもののPRから、商品やサービスの認知度向上を目的に無料で配られるノベルティ。読者のなかにも、クリアファイルやカレンダーなどをもらったことがある人もいるのではないだろうか。そんなノベルティを、有効活用している人もいれば迷惑と思っている人もいるのではないだろうか。
今回は、ノベルティ事業「ブラノベ!」を運営するtetoteが、20代から60代の社会人240人を対象に調べた 「ノベルティに関する意識調査」を紹介しよう。
迷惑と思っている人が75%超、迷惑な理由とは?
過去に企業からもらったノベルティで迷惑だったものが何かを聞く設問では、「迷惑だったことはない」と答えたのはわずか24.6%。つまり、裏を返せば75.4%と4人に3人が「迷惑だったノベルティをもらったことがある」ことがわかった。とくにどんなノベルティが迷惑がられているのか。トップ5は、5位「マグネット」20.4%、4位「卓上カレンダー」20.8%、3位「クリアファイル」22.1%、2位「壁掛けカレンダー」27.9%、1位「ステッカー」29.6%。それほど差異のない結果となったが、迷惑な理由は一体なんだろうか。
迷惑な理由についての調査では、次のような結果に。5位「自分の愛用品があるから」15.4%、4位「捨てるのに罪悪感があるから」16.7%、3位「企業名や企業のロゴが大きすぎるから」25.8%、2位「デザインが好きではない」26.3%、1位「実用性が低いから」44.2%。実用性が低いことが断トツで迷惑がられていることがわかったが、迷惑なノベルティで1位だったステッカーのように、生活する上で特に必要のないものはもらってもうれしくないようだ。また、2位と3位の回答者は、「ノベルティは使いたいけどデザイン性の問題で使いたくない」といった人なのだろう。
次に、ノベルティが「企業にとってどうあるべきか」という質問について紹介しよう。結果は、5位「企業メッセージが明確」17.9%、4位「社会貢献度が高いもの」20.4%、2位タイで「認知度アップに貢献」と「顧客満足に貢献」27.9%が並ぶ。そして1位には、「ギフト性が高いもの」が38.8%の支持を集めた。
ノベルティを受け取る側にとっては、会社や商品のPRよりもノベルティそのものの満足度や有用性を求めているようだ。当然と言えば当然かもしれないが、やはりいくら企業側が「宣伝したい!」と思っていても、それだけでは「いらないものよこしやがって…」と不満を覚えられるおそれすらある、ということかもしれない。「あると嬉しいけど自分で積極的に買うほどではないもの」という意味では、街頭で配られているティッシュなどがまさにドンピシャなのかもしれない。
ノベルティには、そのアイテムを使ってもらって長期的にPRするというよりも、もらった時に与える好印象といった短期的なPRのほうが効果があるのか……。
出典元:ブラノベ!は→こちら
※サムネイル画像(Image:ブラノベ!リリースより引用)