Windows派、Mac派などパソコンのブランドにも好みがあることだろう。使いやすさやサポートの手厚さ、最新機能の充実など理由は様々。特にWindowsは、「Windows 10」について年2回のバージョンアップデートを行ってきたが、今回の最新バージョンから年1回になると発表。頻繁なアップデートに飽き飽きしていたという声や、10月リリースの「Windows 11」についても「10が最後のOSだったのでは?」とかなり厳しい意見が集まっている。読者のWindowsユーザーのみなさんは、どう思うだろうか。
Windows 10最新版がリリース。今後アプデは年1に
PCに詳しくない人は、アップデートの文字が出たら「ひとまずやっておこう」となるが、アップデートの内容を一度見てみるのも大切。
Windowsを提供するアメリカのマイクロソフトは現地時間の11月16日にWindows 10(以下Win10)の最新バージョン「21H2」をリリース。さらに、これまで3月と9月の年2回に定期更新してきたWin10のメジャーアップデートを年1回にすることを発表した。
つまり、次回のアップデートは今回のアップデートから1年後、2022年の後半となり、Win10のサポート期限である2025年10月14日までの実施になるという。ということは以降、OSサポートもなくなるというわけだ。そのため、10月にリリース済みのWindows 11(以下Win11)へのアップグレードが可能なPCであれば、サポート終了を見越して21H2をダウンロードせず、Win11へ移行するよう提案もしているという。
最新バージョンとなる21H2では、Wi-Fiセキュリティの強化やWindows Hello for Businessに簡素化されたパスワードレスのデプロイメントモデルを追加するなどの新機能があるが、Windowsユーザーからは「正直いらない」と、あまり歓迎の声が聞こえてこない。Win11についても批判的な声が……。一体どういうことなのだろうか?
新機能の追加やセキュリティ強化によって、PCがより充実していくことは本来喜ばれるべきことだろうが、確かに更新が頻繁過ぎると、それはそれでユーザーにとっては手間。それが今回のバージョンから年1回になったことで、ネット上からは「これまで半期に1回数時間かけてのアップデートは本当に煩わしかったからこれでかなりスッキリした」という意見も挙がっているが、全員がそう感じているわけでもないようだ。
「アップデートの度に立ち上がりや終了が遅くなり、アプリの動きもぎごちなくなり誤作動が多い。『Windows 8』の時が一番早くて快適だった」と過去のバージョンの方が良かったと振り返る意見や「今後アップグレードしない。3台のWin10はこのままでいく」と断固拒否するユーザーもみられた。
サポートが4年後に終了し、Win11へのスキップ提案についても「記憶している情報と違う」との声が多数見られた。“記憶している情報”とは何のことなのかというと、そもそも「Win10が最後のOS」だと言われていたことだ。
そのため、OSサポートがなくなりPCが使いづらくなることもないだろうと、Win10リリース時にWin10搭載機へ買い替えた人も多いはずだ。ところがWin11のリリースでWin10のサポートも終了となれば、「聞いていた話と違う!」「Win10のサポートは永久にすべき」との声が飛び交うのも致し方ない気がする。Win11非対応のPCユーザーからは、「また買い替えなければいけないの……」とため息も聞こえてくる。Win10サポート終了時に買い替えられ、廃棄されるであろうPCのごみ問題を心配する声も多い。
半導体不足が騒がれ、環境問題などを訴える現代で、果たしてこのマイクロソフトの策略は吉と出るのだろうか。今後の評価にも注視していきたい。
参照元:「Windows 10」のアップデートは年1回に サポートは2025年10月14日まで【ITmedia NEWS】
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