社会人のなかでも、転職経験者は特に、面接では超ホワイトに見えた会社が、入社してみると豹変、「ヤバイ会社に入ってしまった……」と感じた、なんて人は少なくないのではないでしょうか。Biz Hitsが入社後1ヶ月以内に転職した経験のある人に、その転職理由を調査した。ちなみにその人数383人。入社後1ヶ月以内に辞めた人が383人もいるのかということにビックリだが、その実態は想像以上だった。
なんと3日以内に転職した人が2割近く!いろんな意味でヤバさを感じる
まず、入社後すぐ、1ヶ月以内に転職といっても、具体的にどれくらいで転職したかのか、その期間についての調査結果に驚く。なんと、2週間以内に転職した人が56.9%!さらに、本当はもっと早くやめたかったというコメントも見受けられる。「初日から無理だと思ったが我慢した」という人や「給料の締め日を待って退職した」という計算高い回答まで、その理由はさまざまだが、入った瞬間に転職を決断した、という人は実際にはもっと多いのだろう。
そもそも、「初日から無理だ」と思う会社になぜ入ってしまったのか、ということがまず疑問である。面接のときに、そのアウトさを見抜けないほど、その会社が“演技派”だったということだろうか? ただ、あまりに短期間での転職は、「自分の職歴に傷がついたと感じた」との声も。事情はあれど、「すぐ辞める人」というレッテルが貼られ、転職に苦労したという声もあった。
続いて、気になる即転職を決意した理由をみていこう。
入社後すぐ転職した理由、第3位は「仕事内容への不満」で70人が回答。「営業の仕事についたけど想像以上にキツくて、自分の性格には合わないと思ったから(女性、転職時24歳)」という理由や「親が喜ぶので入社したけれど事務職は苦手で、入社した当日に『この人生は間違いだ』と強く思ったので転職しました。(女性、転職時19歳)」と、ちょっと切ない理由も。そのほかには営業職と思われる「会社の扱う商品に魅力を感じなかった」という理由も。自分がいいと思えない商品は売れない、というのはある意味誠実な気もするが……。
第2位は「求人内容との相違」で79人。この理由は涙なしに読めないものばかりだ。「『希望があれば土日に休める』と聞いていたが、入社してから実際は冠婚葬祭などでないと土日は休めないとわかったから(女性、転職時24歳)」を筆頭に、なかなかシビれる理由としては「事務と言われていたのに職種が違ったから(男性、転職時38歳)」。ほかにも「き、聞いてないよ~!」というものばかりで、本当にそんな会社があるのか、嘘であってほしいと願うレベルだ。
第1位は「人間関係への不満」で、2位のほぼ2倍という133人が回答。「上司は決して悪い人ではなかったが、ものすごく体育会系のノリで、一緒にいて疲れた(男性、転職時26歳)」、「データ入力の派遣社員として入社しましたが、正社員の方たちと合わず退職しました(女性、転職時30歳)」など、特定の個人との相性が悪かったという意見から、会社全体の人間関係がギスギスしていた、というものまでさまざまだった。人間関係だけは、入ってみないとわからない。職場を見学しても、そのときだけ“いい会社風”を装うことが可能だからだ。
とはいえ、短期間で転職した人は「転職して良かった!」と感じた人は94.5%。あまりに自分勝手な理由で「私、明日から来ません!」などは人として論外だが、思い切って羽ばたく決断をするのもアリかもしれない。
出典元:【入社後すぐに転職した理由ランキング】経験者383人アンケート調査【Biz Hits】
※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)