筆者は先日、Microsoft「Surface Laptop Go」を購入した。自分で使いやすく調教するために、さっそく使い慣れたWebブラウザアプリ「Chrome」をインストールしようとしたところ、「Sモードを解除する必要があります」と表示されてしまった。実はWindows 10には「Sモード」というエディションがあり、セキュリティ強化のため、外部アプリをインストールさせないようになっている。では、いったいどうすれば「Sモード」を解除してChromeをインストールできるのだろうか?
「Sモード」では外部アプリをインストールできない!
筆者は先日、出張時に使えるモバイルノートとして愛用していたChromebookを手放し、Microsoftの「Surface Laptop Go」を購入した。
1年前に発売された12.5インチのモバイル型Windows 10ノートパソコンだが、第10世代Core i5搭載で、メモリ8GB、SSD128GB。重量も約1.1kgと軽量なのが気に入っている。
しかし、いざ使い始めて戸惑ったのが、Windows 10の「Sモード」である。Sモードとは、パソコンの起動や動作の高速化と、セキュリティ強化を目的とした特殊な仕様。
このSモードが有効になっている限り、Microsoft Storeで提供されていないアプリはインストールできないのである。
しかも、スペック的にはWindows 11へのアップグレードもできるはずなのに、Sモードのせいでアップグレードも不可になっているではないか!
とにかく、使い慣れたWebブラウザの「Google Chrome」やメーラーの「Mozilla Thunderbird」、Adobe「Photoshop」など、Microsoftの「Office」以外は何ひとつインストールできないのだから困ってしまった……。
そこで今回は、筆者が実際にWindows 10のSモードを解除した方法を紹介しよう。これでChromeをインストールしたり、Windows 11にアップグレードすることが可能になるぞ!
「Sモード」の解除は設定から簡単にできる!
それだはさっそく「Sモード」を解除してみよう。まず、Windowsの「スタートボタン」をクリックして設定を開く。
次に「更新とセキュリティ」を選択し、「ライセンス認証」を選択したら、「Windowsのエディションをアップグレード」の下にある「Microsoft Storeに移動」をタップしよう。
すると、「Sモードから切り替える」という画面が表示されるので「入手」をクリック。しばらくすると「すべて完了しました!」と表示され、Sモードが解除される。
晴れてChromeをインストールすることが可能に!
めでたくSモードを解除できたので、さっそくChromeなどのアプリを入手してインストールしよう。
まず、Microsoft標準のWebブラウザ「Microsoft Edge」を起動して、検索欄に「Chrome」と入力して検索する。
すると「必要ありません」と表示されるが、無視して「Google Chrome」をクリック。あとはアプリをダウンロードしてインストールすればいい。おそらく、Edge(Bing)の検索ワードでは“Chrome”が1位であろう(笑)。
もちろん、Sモードを解除したことでWindows 11のシステム要件もクリアできたので、さっそくWindows 11へアップグレードしてみた。これについては→こちらで確認してほしい。
「Sモード」を解除するかどうは慎重に!
いかがだろうか? Sモードの解除はさほど難しくはないので、誰でも問題なく実行できるだろう。
ただし、一旦Sモードを解除してしまうと再びSモードに戻すことはできない。Sモードは、子どもやデジタルに弱い人が使う分には安全だったりするので、解除する前によく考えてみよう。
もちろん、大人が自己責任で使う分にはSモードは制約が多すぎるので、さっさとWindows 10のSモード解除すればいいだろう。