コメダ珈琲店といえば名古屋発祥の人気喫茶店だが、ここ十数年で関東のみならず全国各地に店舗網を広げている。今回は2022年6月3日に実施された、スパコロ調べ「利用実態調査 コメダ珈琲店編」の結果から、コメダがどのような目的で利用されているのか、どのような店舗がライバルとなっているかについてお伝えしていきたい。
コラボメニューが次々ヒット!
メニュー表の写真でイメージするサイズよりもだいぶボリュームのあるメニューが提供されることから、SNSなどでもたびたび「逆写真詐欺」が話題となるコメダ珈琲店。そのようなコメダの「認知率」は78.8%となった。そしてそのうち「利用経験率」は55.7%、「現在利用率」は26.1%。また、「月1回以上利用」しているヘビーユーザーは6.3%いることがわかった。
そして「コメダ珈琲店のほかに候補にあがる店の有無」についての質問では、「ある」が合計65.7%という結果に。およそ3人に2人はコメダと比較するライバル店舗があるという現状が明らかとなった。
では、はたしてどんなお店がコメダのライバルとして認識されているのだろうか。
利用目的の1位は「サードプレイス」として
「コメダ珈琲店の競合として想起されるお店は?」という質問から明らかとなったライバル店舗のランキングでは、第5位となったのは「タリーズコーヒー」だった。回答率は5.2%だ。そして4位はこちらも“日本の喫茶店”の雰囲気が色濃い「星乃珈琲店」で、回答率は13.7%と一気に増えている。
トップ3に入り3位は「ドトールコーヒー」で15.4%、2位は外食チェーンの代表格である「マクドナルド」(17.8%)となった。上位を喫茶店チェーンが占める中でハンバーガーチェーンが2位に食い込むのは、さすがマクドナルド、といったところか。
そして、もっともコメダのライバルとして認識されているのは「スターバックス」となった。回答率は24.4%と2位のマックすらも大きく引き離し、4人に1人は「コメダのライバルはスタバ」だと考えているようだ。このランキングについてスパコロは「サードプレイスとしての利用が想定されるブランド・お店が競合の対象として見られていることが推察されます」と分析していた。
自宅でも職場でもない、リラックスできる空間であるサードプレイス。日本国内でその言葉が流行する前からも、コメダをはじめとした喫茶店はホッと一息つく場所として愛されてきたことは間違いないが、サードプレイスという言葉が浸透することで、あらためてその価値が世の中に広まったかもしれない。
「少しリラックスしたい」と思ったときにはコメダに寄って、逆写真詐欺の巨大メニューたちで一息ついてみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:image_vulture / Shutterstock.com)