NTTドコモ モバイル社会研究所が、2022年1月に日本国内のスマホ保有率を調べたところ、94%に達していることがわかった。日々生活している中で、スマホの保有率について考えることはなかなかないだろうが、この数字を聞いて多いと思った人、まだ100%に近づいていないのかと、少なく感じた人もいるかもしれない。
スマホの保有率はどのように変遷しているのだろう。
15~79歳の後期高齢者を対象に含んだ調査で、スマホ保有率が94%!
2022年1月にモバイル社会研究所が日本国内のスマホ保有率を調べたところ、94%に達していることがわかった。全国の男女15~79歳を対象に約7,000人の回答結果を元にしており、かなり実態を反映していると思われる。
また、1台目もしくは2台目にスマホを所有と回答した場合をスマートフォン所有として算出している。この数字を多いと見るか、まだまだと見るか。
この調査のおもしろいところは、15歳という中高生を対象にしていることもさることながら、79歳という後期高齢者をも対象にした結果の数字ということだ。いまや、80歳近いおじいちゃん、おばあちゃんも保有している人が多いという現実は、スマホがかなり浸透していると、考えてもいいのではないだろうか。
どんどんスマホに追いやられるガラケー 今後のガラケーの運命は
この調査は2010年に開始しているのだが、その当時の保有率はたったの4.4%で携帯電話と言えば、まだまだガラケーが大多数を占めていた。それがたったの5年で51.1%と半分以上がスマホを保有している状況となり、現在に至る。たしかにみなさんの周りでも、ガラケーを使用している人を見つけるのは難しいのではないだろうか。
ガラケーは、4Gに対応しているものもあるが、古い回線方式の3G対応の端末が多い。この3月にauが3G回線サービスを終了したことは、記憶に新しいだろう。ついで、SoftBankが2024年の1月下旬、NTTドコモが2026年3月末にサービスを終了する予定だ。
ガラケーユーザーが使い続ける理由はやはり「使い慣れているから」「新しく操作を覚えるのが面倒」など、現在のガラケーでこと足りているという実情もあるだろう。
しかし、それでも3G回線が使えなくなる期限が迫ってきているとなると、ガラケー愛好者にとっては、4Gに対応した見た目はガラケー、中身はAndroid端末というガラホで譲歩するか、スパッとスマホに鞍替えするかの2択を選ばざるを得ない。早めの決断が必要だろう。
デジタル放送に切り替わって、チューナーがなくてはアナログテレビが用をなさなくなり、徐々に姿を消していくように、ガラケーの運命も、いずれ消えゆくことは避けられないのかもしれない。そうなった時に、スマホ保有率が100%という時代が訪れるのだろう。
出典元:スマートフォン比率94%に:2010年は約4% ここ10年でいっきに普及【NTTドコモ モバイル社会研究所】
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