テレビやSNSで取り上げられてきた「5G通信」。「高速通信」「大容量」「多数同時接続」という3つの特徴を持つ5G通信は、われわれの生活をより快適なものへと変えてゆくだろう。
現在、新たにリリースされるスマートフォンは多くの機種が5G対応となっている。しかし「5Gだから」なのか、そもそも「スマホだから」なのか、どれもまだ気軽に買える価格とは言い難い。廉価モデルとして知られる「iPhone SE(第3世代)」すら新品価格は57,800円(税込)で、多くのiPhoneファンを驚かせたことは記憶に新しい。
しかし、諦めるのはまだ早い。今回は、そんな5G対応スマホがこれからさらに、低価格で購入できるようになるかもしれない調査結果をお伝えしていきたい。
iPhoneが巻き起こした5Gの波! 5Gシェア率をぐんぐん伸ばす
日本では2020年春に商用のサービスが始まった5G。開始から3年経つ2022年時点で、その普及率は大きく上がっている。MM総研が4月20日に発表した「5Gスマートフォンの市場動向」の調査結果によると、2020年の5G対応スマートフォンの出荷台数が約625.3万台だったのに対し、2021年は約1,960万台に増加したという。
また、「スマートフォン出荷に占める5G比率」では、約20%だった2020年から、2021年には約58%と大きく飛躍。2021年に新たにスマホを購入した人のうち半分以上が5G対応スマホを利用しているのだ。
ここまで一気に5G対応機種が普及したのは、アップルのiPhoneシリーズが5G対応となったことが大きいだろう。MM総研発表の「メーカー別スマートフォン出荷台数シェア」を見ると、アップルは2020年・2021年ともに5Gスマホの出荷台数シェアで60%近くをキープしている。
2022年も3月にiPhone SE(第3世代)をリリースしており、秋にも「iPhone 14(仮称)」が出るであろうことから、今後も5G対応スマートフォンを引っ張っていく存在となりそうだ。
他社もまだまだ負けていない!「低価格」で勝負に出る
現在は、アップルに圧倒的な差をつけられている他社だが、もちろん現状に満足はしていないだろう。今もAndroidスマホは5G対応スマートフォンのラインアップをどんどん充実させており、今後も機能を十分に蓄えたモデルが、どんどん販売されていくと予想される。
5G対応スマートフォンの販売が増えた場合、われわれ消費者が一番重要視するポイントはやはり“端末価格”だろう。端末価格が高すぎると、やはり購入をためらう。自分にとって必要十分な条件で購入できることがベストだ。
同調査で示された「価格帯別の出荷台数構成比」によれば、2020年には「9万円以上」のスマホが全体の80.9%を占めていたが、2021年には62.4%に減少している。「5万円以下」の5Gスマホも全体の20%前後に拡大しており、より手に取りやすい価格の5Gスマホが増えていくことになるだろう。
低価格で高精度なスマートフォンが購入できる日はもう近い。もし5Gスマートフォンの購入を検討している方がいれば、もう少し時期を待つと、よりよい買い物ができるかもしれない。
出典元:5Gスマートフォン出荷比率は72%に拡大も低価格化が進む【MM総研】
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