世界40カ国を対象とした調査で、2022年4月時点のモバイル(スマートフォン)における各国主要OS・機種シェアが明らかになった。iOSを搭載するiPhoneシリーズと、サムスンをはじめとしたAndroid OSを搭載する各種Androidスマホだが、世界の事情とは異なり日本のiOSシェアは相変わらずの強さを見せる結果となった。国内で行われた別の調査では、両者がついに形勢逆転かと思われる結果も出ていたが、まだまだアップルの一強時代は続きそうだ。
日本ではやはりiOSが強い結果に
日本のスマホ市場では、やはりiPhoneのほうが強いのだろうか。そのような調査結果が明らかになった。グローバルコンサルティング業を展開するアウンコンサルティング株式会社は、世界40カ国を対象に、2022年4月時点のモバイル市場における各国の主要OS・機種シェアについて調査を実施し、5月17日にその結果を世界のOSシェアを見てみると「Android」が71.66%、そして「iOS」が27.61%とAndroidスマホがやはり圧倒的に優勢だ。しかし日本に限ってみれば「Android」が34.21%、「iOS」が65.63%とほぼ真逆の比率であり、いまだ3台に2台はiPhoneがという結果になっている。
かねてより言われている、日本のスマホシェアの“ガラパゴス化”は相変わらずのようだが、日本国内で行われた最近の調査ではこの“iPhone神話”がついに覆されたという結果も出ている。
「日本でiPhoneがついに劣勢になった」という意外な結果を叩き出していたのが、MMD研究所による「2022年5月スマートフォンOSシェア調査」だ。18歳~69歳の10,000人を対象にメイン利用のスマホのOSを尋ねたところ、「iOS」が44.1%で「Android」が51.5%とシェアが逆転していたのだ。
ついに、日本のiPhone人気の衰退がはじまったかという見方もあったが、今回の調査結果を見るとまだまだiPhoneの存在感は健在のようだ。肌感覚としてもiPhoneの所有率は高く、こちらのほうがイメージに近いという気もする。
さらに、機種シェアでも日本はやはり独自路線をたどっている。世界でiPhoneと互角にシェア争いを繰り広げているメーカーといえば韓国・サムスンであり、3番手に中国のXiaomi(シャオミ)やHuawei(ファーウェイ)が続くかたちとなっている。
しかし、日本でiPhoneのアップルに次ぐシェアを獲得しているのは「Xperia」シリーズで知られるソニーだ。「さすがお膝元」とも言える結果だが、国外のシェア争いでは存在感を示すことができておらず、ひたすら国内の需要に応えるだけの存在になっているのかもしれない。日本のスマホメーカーにも、さらに世界的な活躍を期待できる日は今後来るのだろうか…。
出典元:世界40カ国、主要OS・機種シェア状況【2022年5月】~多言語Webプロモーションにシェア状況データを活用する~【アウンコンサルティング株式会社】
※サムネイル画像(Image:Mr.Mikla / Shutterstock.com)