高価だが消耗品であるため、いつかは手放して買い替えなければいけないスマートフォン。中古市場もそれなりに賑わっているが、実際に持っているスマホを売ったことのある人はごくわずかである可能性が、株式会社ブロックと株式会社浜屋が共同運営する「買取比較ちゃんねる」の調査で明らかになった。
スマホ選びは「スペック重視」「価格重視」の二極化
10代以上の男女1,200人を対象にした「スマートフォンに関する意識調査」では、使っているスマホの機種名、使う理由、買い替え後の扱いなどについて回答が得られた。
まず「使っているスマートフォンの機種名を教えてください」という項目をまとめると、50.9%が「iPhone」、43.3%が「Android」を使用しているということがわかった。Androidスマホの場合、機種名となるとさらに細分化されそうだが、OSの割合としては両者に大きな差はつかない結果となった。
「なぜそのスマートフォンを使っているのですか?」という項目でトップになったのは、35.3%で「性能」だった。そして、2番手についているのが19.8%で「値段」だ。
ひとくちにスマホと言っても、廉価なものからハイエンドモデルまでピンキリである。スマホを選ぶ基準として、性能のよさを取るケースと価格に重きを置くケースの主に二極化している現状が見て取れた。
スマホの中古市場、売り手はそれほど多くない?
一方で、にわかに活気づいていたという印象もあるスマホの中古市場だが、実際に売ったという経験のある人は、それほどいないことも判明した。「スマートフォンを売ったことがありますか?」という質問に、「ある」と回答した人は13.8%とわずか1割強である。
続く「スマートフォンの処分をどのように行っていますか?」という質問を見てみると、圧倒的多数となるのが67.2%の「処分せず取っておく」という人たちだ。
スマホは個人情報やデータの宝庫であるためか、手放す気持ちになれず、そのまま手元に置いておきたいという心理が働くのかもしれない。また買い取ってもらう際には、データの初期化などを行う必要があるが、個人情報を完全に削除できたという確信が持てないユーザーは不安もあるのだろう。
「売れば新しいスマホを購入する足しになる」と頭では思いながらも、なんとなく歴代のスマホが意味なく家で眠っている……と微妙な気持ちになっている人は安心してほしい。アンケートから明らかになったのは、同じ状況にある人は大勢いる、ということである。
もちろん、しっかりした店で買い取りしてもらえば、使わなくなったスマホを売ることに問題はない。しかし、そうは言っても思いとどまる人が大多数であるという結果となった。
出典元:買取比較ちゃんねるは→こちら