近年、新品以外の需要アップで盛況となっている中古スマートフォン市場。MM総研の調査によれば2021年度は前年比14.6%アップの212万台の中古スマホが取引されたといい、2022年度はさらに増えて241万台になると予測されている。では、市場規模を拡大する市場の中でどのようなスマホが人気となっているのだろうか。
今回は、8月の中古スマホ販売台数ランキングをお伝えしていきたい。
iPhone 8、不動の人気で1位を獲得
伊藤忠商事グループの株式会社Belongは9月6日、同社の運営する中古スマホ販売の「にこスマ」における2022年8月の中古スマホ/機種別販売数ランキングを発表した。
1位となったのは「iPhone 8(64GB)」だ。この機種は前月も1位に輝いており、不動の人気を獲得している様子がうかがえる。2017年発売と5年前のモデルではあるが、当時の新品価格が8万円台だったスマホを2万円で購入できるとすれば、さほどスペックなどにこだわらないユーザーであれば、十分に選択肢と言えるだろう。
2位には「iPhone SE(第 2 世代)(64GB)」が登場している。前月3位だったが「iPhone 7(32GB)」を抜き去りランクアップを果たした。一方のiPhone 7(32GB)は、逆に3位に甘んじる結果に。もしかすると、iOS 16でiPhone 7のサポートを終了するとアップルが正式に発表したことで手放す動きが加速したのかもしれない。
中には前月100位台からジャンプアップした機種も
iPhoneが独占したトップ3に続くのは、「Xperia XZ1 Compact(32GB)」だった。ようやくAndroidスマホがランキングに顔を出してきた。前月の102位からランクアップしており、急速に人気を拡大する何かがあったのかもしれない。
5位以降には「iPhone XR(64GB)」(5位)、「iPhone 11(64GB)」(6位)、「Xperia XZ Premium(64GB)」(7位)といった機種が並ぶ。また、10位には2022年3月発売の「iPhone SE(第 3 世代)(128GB)」がランクイン。最新機種も積極的に取引される活発な市場であることが伝わってきた。
9月は毎年新作iPhoneが発表される時期でもある。日本時間9月8日午前2時に開始されるイベントでiPhoneファンの待ち望む新作iPhoneの発表が行われるかは、まだ明らかになっていないが、新型iPhoneが登場すれば中古市場にも、さまざまな機種のiPhoneが大量に流れ込むことになるのは必至。またiPhoneの勢いが増すことになりそうだ。
9月の同ランキングの顔ぶれをうらなううえでも、今後の発表を心待ちにしたい。
出典元:【2022年8月】中古スマホ販売数ランキング【にこスマ】
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