9月14日から、ソフトバンクが「店頭スマホサポート定額」というサブスクリプションサービスをスタートすることを発表した。プランは、月額550円の「ライトプラン」と、月額990円の「フルプラン」の2つとなっている。
内容を見る限り、スマートフォンをある程度いじれる人にはまったく不要なサービスだ。しかし、ソフトバンクは2024年の1月でガラケー用の電波供給の停止を予定しており、このサブスクはスマホに慣れないユーザーの増加を見越したもの…かもしれない。
「店頭スマホサポート定額」内容は?
ソフトバンクではじまる「店頭スマホサポート定額」は、フルプランで20種類、ライトプランで17種類の有料店頭サービスを受けることができる。
具体的には、フルプランのみ利用可能なサービスが「データ移行」「フィルム貼り」「コーティング」の3つだ。いずれも、スマホを乗り換えてすぐに使うサービスという印象である。
フルプランでもライトプランでも利用できるサービスには、日常的にサポートが頼めるとうれしい内容が並ぶ。たとえば、日頃スマホを使う人でも思い切りのいる「スマホ初期化」、日常的にしておいたほうがいいが初心者には理解しづらい「バックアップ」「OSアップデート」。また、使えると便利で楽しいが慣れない人には難易度の高い「写真アルバム作成」や「ホーム画面フォルダ作成」といった操作まで、内容は幅広い。
シニア層にとって便利なサービスとなるか
このサブスクは、2024年1月下旬にソフトバンクが予定している3Gを利用するガラケー用電波の供給停止を見越したものであると推察される。電波供給の停止時期はキャリアによって異なり、auは2022年3月末をもってすでに停止済み、ドコモは2026年3月末を予定している。
ソフトバンクとしては、今後増えていくシニア層を中心としたスマホ初心者の不安をカバーしていく必要がある。そこで登場したのが「店頭スマホサポート定額」なのだろう。なぜなら、スマホに持ち替えたシニア層が困ったときに頼るのはリアルなショップだからだ。
「メールが設定できない」「写真が撮れなくなったがどうすればいいのか」「容量が足りないと言われるがどうすれば?」……そのようなとき何か相談・対応するごとに支払いが発生するとなると、店側は説明が心苦しく、ユーザー側も相談のハードルが上がる。慣れた人には不必要に思える店頭サポートだが、「気兼ねなく相談に乗ってほしい」というニーズを満たす意外と“アリ”なサービスになるかもしれない。
引用元:ショップでの各種サポートを毎月定額で利用できる 「店頭スマホサポート定額」を提供開始【ソフトバンク株式会社】