楽天モバイルの閉店ラッシュがSNSで話題 – やはり0円プラン廃止が影響か?

携帯業界におけるニューフェイスとして注目を集めてきた楽天モバイル。大手3社がしのぎを削る業界に新風を起こす存在として、参入以来“格安スマホ”という武器を活かし市場に割って入り、「月1GBまでは0円サービス」という破格のサービスで存在感を示してきた。しかし、ここにきて楽天モバイルショップの閉店が相次いでいるとの情報が出ている。

ささやかれる閉店ラッシュ説、「0円プラン廃止」が影響か?

全国で楽天モバイルショットの閉店が確認されているようだ

全国に約1,000店舗を展開する楽天モバイルは、近年の携帯業界において成長著しい存在だった。ちょうど1,000店舗を突破したのは今年3月で、全都道府県への出店も達成していた。くわえて楽天回線エリアの4G人口カバー率が96%を突破し、販売拠点・通信環境ともに整い、携帯キャリアとしてのさらなる成長段階に入ったかと思われた。

しかし、1,000店舗突破から半年ほどでまさかの閉店ラッシュの噂が広まっている。事の発端は、全国津々浦々のSNSユーザーから寄せられる“楽天モバイルショップの近況報告”だ。12月に入り「楽天モバイル神楽坂店閉店したんだ 数カ月しか保たなかったんじゃないか」「コリドー通り楽天モバイル、11月30日で閉店。」「楽天モバイル豊橋ミラまち店、2022年11月30日閉店。」といった閉店レポートがSNSやネットで賑わい始めた。

その要因として考えられるのが、2022年10月末で終了した「月1GBまでは0円」サービスの終了だ。現在は月額1,078円(月3GBまで)の新料金プランが設定され、使い方次第では十分お手頃な金額設定ではあるが、「0円」というインパクトがなくなったいま、スケールダウン感は否めない。

生き残りには格安路線の継続か?不況時代は追い風という見方も

全国で閉店が報告される一方で、12月に入り新規オープンする地域も(筆者撮影)

携帯業界では、接客業務を担当するショップスタッフの人員不足などを背景に、実店舗を縮小しオンライン手続きを強化する動きがうまれているだけに、楽天モバイルショップの閉店傾向をネガティブな事象と判断するのは時期尚早だろう。事実、楽天モバイルは今年7月から新業態店舗としてリモート契約ショップの展開を開始している。ブース型の無人店舗では、新規契約や機種変更などをオンラインで店員に相談でき、利用サービスは実店舗と遜色ないとされている。

0円サービスが終了したとはいえ、大手キャリアと比較して料金面での優位性は依然としてある。月々の携帯代の相場が6,000円ほどとされるなか、楽天モバイルはデータ通信を3GBまでに抑えれば月額料金は1,000円ほどで、通話料を加えてもお得感が際立つ。また、携帯キャリアの契約理由として「料金の安さ」は重要であり、景気低迷が続く日本においては家計状況を鑑みて格安キャリアに切り替える動きは顕著になる可能性はある。

楽天モバイルの閉店傾向から経営面で不安を覚えるのは致し方のないことかもしれない。ただ、経済状況や社会情勢が日々変化する市場において浮き沈みはつきものだ。不安定な世の中だからこそ、楽天モバイルは格安スマホとしての活路をすでに見出しているのかもしれない。

●楽天モバイル(公式)は→こちら

オトナライフ編集部
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