10万円以上は、もはや当たり前のスマートフォン。長く、きれいに扱おうと防護フィルムを張ったり、スマホカバーをつけたりするユーザーも多いことだろう。しかし、そのようなユーザーの防御体制を軽々と崩壊させるのが「水没」だ。一瞬の気の緩みが命取り、手洗い中に胸ポケットからぼちゃん、手を滑らせて落とした先が水たまりでぼちゃん…。血の気が引く瞬間だが、そのようなときこそ、プロが教える対処法で乗り越えたいものだ。
水没しやすいシチュエーション第1位は「トイレに落としてしまった」
12月15日、ワランティ少額短期保険株式会社は、携帯ショップ店員および、スマートフォンの修理業者108名に対して、スマホの水没に関するプロの意識調査を実施した。水没に特化したマニアックな調査だが、だからこそ、非常に興味深い“現代の水没事情”が明らかになった。
現代の水没事情がわかる質問が『スマホの水没に関する相談・修理に来るお客様は多いと思いますか。』である。『非常にそう思う』『ややそう思う』の割合は83.3%となり、大半のプロが水没の修理・相談を多く受けていることがわかる。
さらに、『非常にそう思う』『ややそう思う』と答えたプロを深掘りする質問『スマホの水没に関する相談・修理に来るお客様で、とくに多いと感じる水没のシチュエーションを教えてください。(複数回答)』では、第1位に『スマホをトイレに落として水没した』、第2位に『洗濯機で一緒に洗ってしまい水没した』、第3位に『スマホをお風呂に落として水没した』がランクイン。水回りでスマホを使用していた際のアクシデントだけでなく、スマホの“うっかり忘れ”も水没に直結していることが明らかになった。
水没時には「SIMカード・SDカード」への対応が重要
そして、気になるスマホを水没させてしまったときの適切な対処法だが、最も多くの回答を集めたのは『SIMカードやSDカードなどを抜き取る』である。ユーザー情報が記録されデータ通信の要となるSIMカード、スマホの外部記録媒体として、写真や動画などのデータを保存するSDカードは、水に濡れた状態だと故障するリスクが高くなるため外す必要があるようだ。
一方で、NG行動も紹介されている。最も多かったのは『充電してみる』で、続いて『電源のON/OFFを繰り返す』がランクイン。水没してしまった焦りから電源をいじってしまいがちだが、水がスマホに浸透している状態で電気を通すと、ショートし破損してしまう危険も。水没時点では、まだ救える可能性は残されているだけに、修理業者などに依頼するまでに誤った対処をしないことが重要となる。
水没による故障も補償されるスマホ用保険や、防水ケースなど、水没を未然に防ぐツールも増えている。不要な出費がかさまないよう、予防策、万が一の水没時の対処法、そしてユーザーの日頃からの心がけにより水没は極力なくしたいものだ。
出典元:スマホケは→こちら
※サムネイル画像(Image:Karlis Dambrans / Shutterstock.com)