スマートフォンの使用頻度が高まる一方で、気になるのは月々の携帯料金。食料品や生活インフラの値上げもあり、できるものなら携帯料金を抑えたいと思う人が大半ではないだろうか。社会全体の節約志向を背景に、台頭しているのが「格安SIM・スマホ」だ。月額料金の安さが大手キャリアからの乗り換えを促す要因となっている。現代人の懐に寄り添う“ユーザー密着型”の格安SIMと格安スマホだが、そのうちの筆頭キャリア・楽天モバイルからさらにユーザー視点の方針が示された。
SIMカードの返還が不要に! ユーザー自身の破棄も可能
楽天モバイルが1月18日に発表した情報によると、楽天モバイルサービスの契約約款の一部が変更され、そのなかで、SIMカードに関する項目に変更が行われた。変更内容としては、SIMカードを契約者の手で破棄できるようになったのだ。変更前の約款では、解約などを理由に不要となったSIMカードは、速やかに契約者の責任と費用負担をもって、楽天モバイルが指定するサービス取扱所に返還する必要があった。変更後は、返還以外の対応として楽天モバイルの指示に従って、該当SIMカードに切り込みを入れて破棄することが可能になる。
返還のためにサービス取扱所まで持参する手間が省けるのは、ユーザーにとってはありがたい。ただ気をつけたいのは、破棄については「楽天モバイルの指示に従って」という点だ。あくまで、楽天モバイルの指示にもとづく対応であることに注意してほしい。
破棄してOK or NG? 破棄についてはキャリアによって異なるので要注意!
楽天モバイルで変更されたSIMカードの返還関連の約款だが、ほかの携帯キャリアはどうだろうか。OCN モバイル ONEはSIMカードを返却するかたちをとっており、所定の返却先に郵送する必要がある。また、大手キャリアのソフトバンクも解約時にはUSIMカードを店頭で返却することを求めている。一方、UQ mobileはSIMカードの返却が不要でユーザー自身で破棄することができる。
こうした対応の違いは、キャリアごとにSIMカードの扱いが異なる点が関わっている。返還を求めるのはSIMカードを契約者に「貸与」しているからで、その場合、返すのは至極当然のことである。SIMカードを返還するのは、別のキャリアに乗り換える場合が多く、解約キャリアへの意識が薄くなる可能性がある。「SIMカードをなくしてしまった…」「大事なものと思わず捨ててしまった」という、うっかりミスが解約時にはトラブルにつながるだけに、SIMカードに関する取り決めをあらかじめ確認しておくことをオススメしたい。
引用元:【約款変更のお知らせ】楽天モバイル通信サービス契約約款変更のお知らせ【楽天モバイル】
参照元:SIMカード返却方法【OCN モバイル ONE】
参照元:ソフトバンクを解約する場合、USIMカードを返却しなければいけませんか?【ソフトバンク】
参照元:UQ mobile解約時にSIMカードの返却は必要ですか?【UQ mobile】