SoftBank Airが繋がらない!ソフトバンクの通信障害をリアルタイムで確認する方法

「SoftBank Airが繋がらない」「ソフトバンクのスマホが繋がりにくい」といった際には「ソフトバンクの通信障害かな?」と不安になる方は多いはず。

SoftBank Airは「光回線」のような固定回線ではなく「モバイル回線」を利用したWi-Fiです。よってソフトバンクのモバイル回線に障害が起こると、SoftBank Airは速度低下やつながりにくさが発生することがあります。通信障害の原因は「通信設備」か「天候」のどちらかに起因することがほとんど。通信設備に起因する場合はネットワーク全体に影響を及ぼすため被害の範囲が広く、復旧までに数時間かかることも。一方、天候の影響による場合は、影響の範囲は狭いものの数日間復旧しない可能性あり(画像は「ソフトバンク」公式サイトより引用)

●SoftBank Air(公式)は→こちら

通信会社のモバイル回線の大規模障害として、記憶に新しいのは2022年7月のKDDIの大規模障害でしょう。復旧には63時間を要しました。

2022年7月2日に発生したKDDI(au)の大規模通信障害では、全国で電話が最大3,915万回線繋がりづらくなりました。ソフトバンクも過去には全国的に4時間以上通信障害が発生した事例があり、KDDIとソフトバンクは両社共同で通信障害対策向けのデュアルSIMサービスを発表するに至りました。(画像は筆者撮影)

「通信」はいまや多くの人の生活のインフラ。通信障害による悪影響には以下のようなものが挙げられます。

ソフトバンクの通信障害が起きればSoftBank Airが繋がらなくなるほか、スマホ決済ができなくなる可能性も。LINEやPayPayなどのアプリ/サービスが利用できなくなれば、コンビニや駅改札での決済などで不便を感じることに。日々の生活でアプリやネットサービスを高頻度で使っている人ほど困るでしょう

そこで本記事では、ソフトバンクの通信障害が発生する原因やリアルタイムで状況確認する方法、おすすめの対策を詳しく解説します。

とくに通信障害の情報を扱うサイト「Downdetector」は常に最新のソフトバンクの通信障害情報をレポートしており、参考になります。またそもそも通信障害によって「ウェブサイトの閲覧自体ができない」場合は、近所のソフトバンクショップを訪れて店員に通信障害の状況を聞いてみるのも手です

「SoftBank Airが繋がらないのは困る」など、ソフトバンクの通信障害を不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。

SoftBank Airが繋がらない!主な原因と対処法

まずSoftBank Airが繋がらない際の主な原因を解説します。「通信障害が起きている」可能性も一定程度ありますが、ルーターそのものに不具合が発生している可能性もあります。

Airターミナルのランプ・電波状況を確認して再起動

SoftBank Airのルーター「Airターミナル」のアップデート直後は、インターネットが繋がらない場合があります。機器内部に微細なエラーが発生している際も同様。この場合「再起動するだけ」で復旧し、接続可能になることがあります。

Airターミナルの再起動は電源プラグをコンセントから抜き、もう一度挿すだけ。「SoftBank Airが繋がらない」際はまずは電源プラグの抜き差しを試しましょう。(画像は「ソフトバンクニュース」より引用)

なおより細かく障害の原因を把握したい場合、Airターミナルのランプの色をチェックすることで確認できます。

ランプ 点灯の状態 原因/対処法
Status 緑点滅 起動中/そのまま待機
消灯 ネット接続できない/再起動
LTE 緑点滅 電波状況が悪い/再起動もしくは窓際へ移動
赤点灯 圏外/再起動もしくはSIMカード抜き差し
消灯 正常な作動せず/再起動
SIM 赤点灯 >SIMカードが認識せず/再起動もしくはSIMカード抜き差し
消灯
Wi-Fi 緑点滅 WPSが起動中/そのまま待機
消灯 Wi-Fi機能が無効/初期化する
Power 赤点灯 故障の可能性大/問い合わせ

ほとんどの障害は「再起動」か「ルーターを窓際に移動する」ことで解消できます。それでも解消しない場合は通信障害の可能性があります。

通信障害の情報を確認

前述の通り、ソフトバンクのモバイル通信に障害が発生している場合にもSoftBank Airは繋がりにくくなるケースがあります。通信障害の原因や復旧にかかる時間などについては、後述します。

支払い状況を確認

当たり前ではありますが、料金の引き落としが正しく完了していない場合、SoftBank Airの利用は停止されます。支払い状況も念のため確認しておきましょう。

冒頭で解説した通り、SoftBank Airは「モバイル通信を利用したWi-Fiルーター」です。4Gや5Gでデータ通信してWi-Fi電波を発信する仕組みのため、ソフトバンク回線に障害が発生すると通信できなくなります。

ソフトバンクの「SoftBank Air」に相当するホームルーターには、ドコモでは「home 5G」、auは「auホームルーター」が挙げられます。いずれも光回線など固定LAN回線とは異なり、4Gや5Gでデータ通信してWi-Fi電波を発信するルーター。各社がそれぞれの「モバイル回線」を利用してサービス提供しているのが特徴。「Wi-Fi」と名が付いていますが光回線とはあくまで別物で、モバイル回線を使っていることを理解しておきましょう(画像は「各社」公式サイトより引用)

つまり、繰り返しではありますがソフトバンクのモバイル回線に障害が起きると「SoftBank Air」は繋がりにくくなるおそれがあります。

ソフトバンクで通信障害が起きた際の、影響の範囲や復旧目途を見ていきましょう。

台風や大雪など天候の影響 | 影響範囲は小さいが復旧に数日かかることも

台風や大雪の際には、停電などによって通信障害が発生。影響範囲は一部地域に限られるものの、復旧までに数日かかることも。2022年12月には、大雪の影響で3日以上にわたって北海道や新潟の一部エリアで通信障害が発生しました。

自然災害による通信障害は「不可抗力」ではあるものの、大手キャリアはこうした突発的な事象にも対応可能な仕組みを整備し始めています。

豪雨や台風などの災害、将来発生する確率が高いと言われる南海トラフ地震などに備えるため、大手4キャリアは2022年9月、総務省主導の有識者会議で「事業者間ローミング」に賛同。災害を免れた事業者が他の事業者の通信を一時的に救済する相互サポートの仕組みが今後導入されていく見込みです(画像は非常時における事業者間ローミング等に関する検討会(第1回)配付資料より転載)

通信設備の故障・動作不良 | 影響範囲は大規模、復旧までに数時間かかる

通信設備の故障・動作不良が原因で通信障害が起きている場合、影響範囲は全国的なものとなる可能性あり。復旧には数時間かかることが多いため、被害は甚大になります。

たとえば2018年12月に発生したソフトバンクの大規模通信障害(参考:朝日新聞)は、通信に使用している海外メーカー製のソフトウェアが不具合を起こしたことに起因。同設備を使う海外10カ国でも同様の事態となり、日本国内ではソフトバンクやワイモバイル、さらにソフトバンク回線を借りている格安スマホの端末が約4時間半にわたって障害の影響を受けました。

ソフトバンクの通信障害をリアルタイムで確認する方法

ソフトバンクの通信障害をリアルタイムで確認するには、通信障害情報サイトやソフトバンク公式サイトを見るのが基本的にはおすすめです。

通信障害情報サイト | リアルタイムでユーザーからの通信障害報告数がわかる

記事の冒頭部で紹介した通り、通信障害の情報を扱うサイト「Downdetector」は非常に参考になります。常にソフトバンクの通信障害の発生状況をモニタリングしており、ユーザーからの通信障害報告数をグラフで確認することも可能。いつごろ障害が発生したのか、状況が改善しているのかなどの確認が可能です。

ソフトバンク公式サイト | 少し情報は遅いが正確にわかる

通信障害が発生している場合、ソフトバンク公式サイトにも情報はアップされます。

2018年12月に発生した大規模通信障害の際には当日中にプレスリリースが出されていました。Twitterなどと比べればタイムリーとはいえないものの、もっとも正確な情報です(画像は「ソフトバンク」公式サイトより引用)

ソフトバンクショップ | 店員による対面でのサポートを受けられる

意外かもしれませんが、SoftBank Airはソフトバンクショップ店頭での取り扱いもされています。ソフトバンクショップが近くにある場合は、SoftBank Airの障害情報や「繋がらない原因」について店員に尋ねるのも1つの手です

Twitter |「ソフトバンク 通信障害」と調べればタイムリーに情報が得られる

パソコンが使える状況なら、Twitterにアクセスして「ソフトバンク 通信障害」と検索すれば、ソフトバンクユーザーの反応をタイムリーに確認可能。自身と同様の状況に陥っているユーザーが多ければ、通信障害と考えて間違いないでしょう。

ソフトバンクの通信障害に備えるための対策 | デュアルSIMやサブ回線など

SoftBank Airをはじめとする「ソフトバンクの通信障害」に備えるには、ソフトバンク以外の回線も非常時に使える状況を整えておくのがおすすめ。たとえばドコモ回線やau回線のSIMを1枚用意しておけば、非常時にもスマホのテザリングを活用して通信を行うことができます。

基本的に「デュアルSIMを利用する」か「サブ回線を契約する」のがおすすめ。デュアル回線は、1つのスマホに2つのSIMを挿入し、回線を使い分けるもの。一方、サブ回線はいわゆる「スマホ2台持ち」。別の回線を確保しておくことで、通信障害の際にも困りません

デュアルSIM | 1台のスマホで回線を使い分ける

デュアルSIMは、1台のスマホに2つのSIMカードを挿入し、回線を使い分けるというもの。デュアルSIMにしておけば、ソフトバンクで通信障害が起きても、もう一方の回線を使ってテザリングが可能に。

デュアルSIMには一部スマホしか対応していないため注意が必要です。iPhoneの場合、iPhone XRやiPhone XS、iPhone 11、iPhone 12、iPhone 13、iPhone SE(第3世代)、iPhone 14(米国以外で購入したもの)がデュアルSIMに対応。

デュアルSIMにも通常のSIMとeSIMを組み合わせるものなど複数のパターンがあるため、調べたうえで利用しましょう。

サブ回線の契約 | スマホ2台持ち検討中の方におすすめ

もう1つの手段はサブ回線、いわゆるスマホ2台持ちです。仕事とプライベートなど、スマホを使い分けたいと感じていた方にはよい機会でしょう。もちろん、こちらもテザリングの手段として有効です。

過去に起きた通信障害に対するソフトバンク公式の見解と謝罪 | 当日中にプレスリリースを発行

2018年12月に起きた大規模通信障害に対して、ソフトバンクの公式サイトは当日中にプレスリリースを発行しました。約4時間半にわたる通信障害に対して謝罪するとともに、原因として先述の海外メーカー製ソフトウェアの異常を報告。いったん旧バージョンに戻すことで復旧を行ない、同メーカーと協力のもと再発防止に取り組むとしていました。

通信障害を完全に予防することは難しく、ユーザーとしても万一に備えておく必要がありそうです。

まとめ | ソフトバンクの通信障害対策は常に考えておきたい

本記事では、ソフトバンクの通信障害が起こる原因やリアルタイムの状況を確認する方法、さらに通信障害に備える対策を紹介しました。

SoftBank Airをはじめとするホームルーターは、光回線と異なり「工事不要」でWi-Fiを使える点が大きなメリット。一方で携帯電話事業者のモバイル回線を利用したサービスのため、通信障害が発生すると、インターネットも利用できなくなってしまう点が大きなデメリット。

ソフトバンクの通信障害の情報は日ごろからチェックしつつ、いざという時のために「デュアルSIM」を導入。非常時にはソフトバンク回線以外を使って、テザリングでインターネット環境を確保することもおすすめします。

オトナライフ編集部
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