2022年7月にKDDIの大規模通信障害が発生したことは記憶に新しい。この時に、スマホが使えなくなることの影響の大きさをあらためて痛感したという人も多いだろう。この対策として、KDDIとソフトバンクでは自社の回線が通信障害で不通となった場合に、他社の回線に切り替える有料オプション「副回線サービス」を2023年3月~4月にかけて開始する。この「副回線サービス」を使いたい人の割合や、無料での提供を希望する人の割合などを調査した結果を見てみよう。
約93%のユーザーが、通信障害対策としての副回線サービスを無料で…と望んでいる
Webサイト「アプリポ」で315人にアンケートを実施した結果は以下の通り。Au・ソフトバンク・ドコモなどで導入予定の通信障害対策の副回線サービス(デュアルSIMオプション)は追加料金なしの無料で提供するべきだと思いますか、との問いにどちらかと言えばそう思うとの回答者も合わせると、93%の人が無料提供を望んでいるという結果だった。
この結果には、うなずかざるを得ないだろう。今後も通信障害が起こる可能性はあって、その時に副回線を使いたいと思う人は有料サービスになりますよと言われて、納得はし難いのではないか。スマホの利用が重要なライフラインの1つとなっている現代において、通信障害が起こることを当たり前に思いたくないし、ましてや、そうなった時に困らないようにするためには別料金のお支払いが必要です…と言われるとつらい。
これからは通信障害対策にもなる、2社とのモバイル回線契約で使いわけるやり方が主流になるかも
今度は、この「副回線サービス」を有料でも使ってみたい人の割合を調査した結果、「月数百円を払うなら使ってみたくない」と答えた人が最多の43.0%となった。「どちらかと言えば使ってみたくない」とした人が30.3%おり、その人たちも合わせると約73%もの人が有料サービスには否定的だ。大手3キャリアのユーザーに対しての調査も、約73%と同等の割合の人々が同じ回答だった。
ただ、裏を返せば「副回線サービス」を有料でも使ってみたい人は、「どちらかと言えば月数百円を払っても使ってみたい」との回答の人と「使ってみたい」との回答の人とを合わせると、26.7%と4人に1人以上という興味深い結果となった。前出の「どちらかと言えば有料でも構わない」と「構わない」と答えた人が7%だったことに比べると、3倍以上だ。
ただ、スマホ端末ではahamoやpovo、LINEMOといった格安SIMサービスを契約し、スマホ回線をデュアルSIMにして通信障害に対応することも可能だ。2社のモバイル回線を契約し、スマホで適宜、切り替えて使用すれば通信障害時の対策だけでなく、普段のスマホ使用料をより格安でさらに大容量な環境にすることが可能だ。これからは、1社だけでの契約ではなく2社を契約してうまくやりくりする、といった使い方が主流になってくるかもしれない。
出典元:【株式会社七変化/PR TIMES】
※サムネイル画像は(Image:「ソフトバンク」公式サイトより引用)